ワークマンの「イージス360°リフレクト透湿防水防寒STRETCH STRONG(ストレッチ ストロング)パンツ」は、2019年に登場し、ライダーをはじめ、寒い環境で屋外作業に従事する人におすすめの防寒パンツです。
特に、バイク乗りにとってうれしい機能が充実しているうえ、値上げトレンドの昨今において、今シーズンも4900円(税込み、以下同)とお値段据え置きというのもうれしいポイントですね。
本記事では、本製品を愛用している筆者が魅力を紹介します。日ごとに寒くなっていく季節ですので、ぜひ参考にしてみてください。
江戸川 ユウ
自転車とバイクによるさまざまな遊び方を追求するフリーランスライター。各メディアが注目する以前からワークマンのアパレルをライディングギアとして愛用しており、今ではキャンプ用品まで同社の製品で一式揃えるほど、その発展ぶりに感心している。幼少時代から海川問わず釣りが好きで、近年は登山も趣味の一つに。
一般的に、風速が1メートル増すと体感温度は1度下がるといわれていることからも、風を全身で受けているライダーが冬場、いかに寒さにさらされているかわかるでしょう。
そんなライダー達から「最強の防寒パンツ」として愛されている、ワークマンの「イージス360°リフレクト透湿防水防寒STRETCH STRONG(ストレッチ ストロング)パンツ」。表地に透湿防水生地を使用した中綿入りで、膝プロテクター用のポケットを設けていたり、裾の内側に耐熱性の当て布を使っていたりと、2019年の登場時からライダー向けの仕様となっています。
2020年には表地が強度の高いタスラン生地となり、裏地とともにストレッチ性を持たせることで下半身の動きやすさが格段に向上。2021年は表地の耐水圧を強化し、新色として合成皮革のF.レザーブラックが追加されました。
その後も、面ファスナーによる裾アジャスターの見直しや、ウエストアジャスターのバックルの位置を変更するなど、ユーザーの声を反映した、カタログに記載されないレベルの小さな修正を毎年行っています。
ライダーの下半身の防寒対策と言えば、昔はデニムなどの上に中綿入りのオーバーパンツを重ね穿きするのが主流でした。現在は直ばきタイプが人気となっており、このストレッチストロングパンツもそれを前提に作られています。
中綿入りのパンツはどうしてもモコモコとしたシルエットになりがちですが、同製品はできるだけスマートに見えるようにしつつ、ストレッチ生地をはじめ独自の立体裁断によって動きやすさを両立しているのです。
なお、腰周りについては、バイクにまたがって前傾姿勢になった際、ジャケットとの間に隙間ができないようにハイウエスト仕様になっています。さらに、ウエストベルトの一部にはゴムを使用することで、姿勢の変化によって胴囲が増減しても柔軟に対応。ワークマンがいかにライダーのニーズを反映したかが分かりますね。
ストレッチストロングパンツは、カラーによって2つのスタイルに分かれます。メタリックグレーとインディゴネイビーが共通で、合成皮革のF.レザーブラックのみ独自の仕様となっていますが、ポケットの数が3カ所という点は共通です。
メタリックグレーとインディゴネイビーは、左側にマチ付きのカーゴポケットを設けています。ワイドな手差しポケットは、構造的にどうしても開口部から雨水が入ってしまいますが、下方には水抜き穴が付いているので、タプタプと水がたまってしまうことはありません。
裾は、バイク走行時に風圧でバタつかないように、面ファスナーでタイトに絞れる仕様になっています。また、エンジンやマフラーなどの熱源によって表地が溶けてしまわないように、内側には耐熱生地による当て布を装備。さらに、ドット柄のリフレクタープリントで夜間走行時の被視認性を高めるなど、裾にも工夫が詰まっています。
筆者はこのパンツが登場して以降、寒い時期にバイクに乗る際はずっと穿き続けています。これまでに何度も雨に降られましたが、裏地まで浸水したことはありません。表地の透湿防水性だけでなく、表面のはっ水コーティング加工やシームテープ処理も貢献しているのでしょう。
真冬の船釣りや除雪作業の際にも着用したことがありますが、防寒性に関して特に不満を感じたことはありません。高機能なアンダーウエアを組み合わせれば、さらに保温性が高まるのでおすすめです。
なお、2024年10月21日現在、オンラインストアに商品が掲載されていませんが、すでに9月から流通しています。欲しいサイズやカラーが売り切れる前に、検討してみてはいかがでしょう。
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