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今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」2位は『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』1位は…【2024年12月版】

» 2024年12月06日 08時00分 公開
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 新旧問わず世界中のアニメや映画が視聴できる「Amazonプライム」。12月の視聴ランキングは『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』や『MFゴースト 2nd Season』が上位を引き続きキープする形となり、秋アニメの人気作が固まってきた印象を受けるラインアップです。

今みんなが見てるアニメはこれ! 「Amazonプライム視聴ランキング」2位は『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』1位は…【2024年12月版】 『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(出典:Amazon

 今回は「Amazonプライム12月の視聴ランキング(日本)」の上位3作品のアニメを紹介しつつ、ランキング結果の分析を行います。気になる作品があれば、ぜひチェックしてみてください。

本記事は、Amazon.co.jpのプライムビデオ視聴ランキング(2024年12月4日18:00現在)に基づいてランキングを集計しています


木島祥尭

木島祥尭

フリーライターとして、家電、家具、アニメ等の記事を担当。大学時代から小説や脚本などの創作活動にはまり、脚本では『第33回シナリオS1グランプリ』にて奨励賞を受賞、小説では『自殺が存在しない国』(幻冬舎)を出版。なんでも書ける物書きの万事屋みたいなものを目指して活動中。最近はボクシングをやりはじめ、体重が8kg近く落ちて少し動きやすくなってきました。好きなのものは、アニメ、映画、小説、ボクシング、人間観察。好きな数字は「0」。Twitter:@kirimachannel

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Amazonプライム12月の視聴ランキング:3位『MFゴースト 2nd Season』

 走り屋たちの熱い戦いを描いた名作『頭文字D』の未来を舞台に展開される、新たな公道最速伝説『MFゴースト 2nd Season』が3位にランクイン。10月から3カ月連続でトップ3に入る形となり、安定した人気を獲得している模様です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:3位『MFゴースト 2nd Season』 『MFゴースト 2nd Season』(出典:Amazon

 原作はしげの秀一氏によって「ヤングマガジン」にて絶賛連載中の漫画で、累計発行部数580万部を超えるヒット作。イギリスのレーシングスクールを卒業した、青年カナタ・リヴィントンが世界最高峰のマシンが集う公道レース「MFG」に参加し、数々のライバルたちと戦いを繰り広げ、成長していく物語となっています。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:3位『MFゴースト 2nd Season』 『MFゴースト 2nd Season』(出典:Amazon

 カナタは『頭文字D』シリーズで活躍した、ある伝説的な走り屋から訓練を受けた過去があるなど『MFゴースト』は『頭文字D』の後継作として、深いつながりを設けた作りになっています。こうした構造もあってか、新規ファンを獲得しつつ、古参ファンからも熱視線を浴びており、群雄割拠な秋アニメの中でも高い人気を維持している状況です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:3位『MFゴースト 2nd Season』 『MFゴースト 2nd Season』(出典:Amazon

 第2期ではMFG第2戦・芦ノ湖GTにて壮絶な戦いが繰り広げられ、大変な盛り上がりを見せました。先日放送された第21話は芦ノ湖GT後の余韻に浸る回かと思われましたが『頭文字D』でおなじみの高橋啓介の秘蔵っ子、諸星瀬名がカナタの前に現れます。新たな好敵手の登場に、次のMFG第3戦ザ・ペニンシュラ真鶴へのさらなる盛り上がりが期待される状況です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:3位『MFゴースト 2nd Season』 『MFゴースト 2nd Season』(出典:Amazon

 前作とのつながりがより深みを増していき、カナタの成長とカナタが乗るトヨタ86GTの強化によって、物語もより加速していくことが予想されます。『MFゴースト 2nd Season』はこのまま行けば、秋アニメのトップ争いを続ける形になりそうです。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:2位『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』

 サッカー選手として将来を有望視されている300人の高校生が、日本代表のストライカーの座を勝ち取るために、熾烈な争いを繰り広げる、異色のサッカーアニメ『ブルーロック』の第2期が2位にランクイン

Amazonプライム12月の視聴ランキング:2位『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』 『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(出典:Amazon

 原作コミックスが累計発行部数4000万部を超えるメガヒットを記録しているほか、今年の春に公開された『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』は観客動員130万人のヒットを飛ばし、各種コラボカフェやコラボイベントが精力的に行われるなど、第2期放送前の時点で人気にブーストを駆ける要素が満載で、順当に2位を獲得する格好となりました。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:2位『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』 『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(出典:Amazon

 物語としても、過酷なセレクションを生き残った35人の高校生たちが、U-20日本代表と試合をすることになる、熱い展開が描かれており、注目のシーズンとなっています。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:2位『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』 『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』(出典:Amazon

 第1期でオープニングテーマを手掛けた「UNISON SQUARE GARDEN」が第2期でも疾走感のあふれるオープニングテーマ「傍若のカリスマ」を担当し、12月4日時点で162万回以上の再生数を記録しています。鬼気迫るアニメーションはもちろん、第1期同様に音楽の力が作品の人気を後押ししている模様です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:1位『ダンダダン』

 総閲覧数4億4000万回超えのメガヒットを飛ばし、現在「少年ジャンプ+」にて連載中の漫画『ダンダダン』のTVアニメが1位に輝きました。10月の5位、11月の3位と順調にランクアップしていき、12月はついに首位を獲得する格好となりました。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:1位『ダンダダン』 『ダンダダン』(出典:Amazon

 物語は宇宙人の存在を信じる主人公オカルンと、幽霊の存在を信じるヒロイン・モモの2人が織りなす、オカルト×ラブコメ×バトルのおいしいもの全部乗せのドエンタメ作品。サイエンスSARUの野性的で躍動感のあるアニメーションとの相性は抜群で、戦闘シーンはもちろん日常の掛け合いや、シリアスなシーンに至るまで、目が離せない傑作として高い評価を集めている状況です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:1位『ダンダダン』 『ダンダダン』(出典:Amazon

 序盤のターボババアとの戦いからすでに覇権アニメに推す評価も散見されましたが、アイラ登場以降の新たな展開も大きな話題を呼んでいます。特にワンピースの女“アクロバティックさらさら”の過去が明かされる第7話の残酷ながらも美しいアニメーションは、多くの観客の心を打ち、放送直後はSNSにて感動の旨を伝えるポストが多数投稿されました。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:1位『ダンダダン』 『ダンダダン』(出典:Amazon

 バレリーナのシーンのあまりに繊細かつリアルで誌的な表現が、さらに根強いファンを獲得したように思われます。また第9話でセルポ星人に改造されたドーバーデーモンの姿がバルタン星人にしか見えないということで、特撮ファンからも注目を集めています。SNS上では他の宇宙人の造形も含め、元ネタを考察する投稿が相次いでおり、新たな広がりを見せている模様です。

Amazonプライム12月の視聴ランキング:トップ10

10位:『鴨乃橋ロンの禁断推理』

9位:『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』

8位:『HUNTER×HUNTER』

7位:『BLEACH 千年血戦篇』

6位:『シャングリラ・フロンティア』

5位:『来世は他人がいい』

4位:『MFゴースト 2nd Season』

3位:『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』

2位:『ダンダダン』

1位:ドラマ『推しの子』

Amazonプライム12月の視聴ランキング:秋アニメのトップ3はこれで決まり? 多様なジャンルが入り乱れるランキングに

 12月の視聴ランキングトップ3は11月と全く同じ顔ぶれとなりました。10月の秋アニメ放送開始以降、3位の『MFゴースト 2nd Season』、2位の『ブルーロック VS. U-20 JAPAN』、1位の『ダンダダン』の三つ巴状態が続いており、今期の覇権は3作品のいずれかになるものと考えられます。

 特に『ダンダダン』の躍進は目覚ましく、5位、3位、1位と毎月順調にランクアップ。AmazonプライムだけでなくNetflixやdアニメストアなど、複数の動画配信プラットフォームで首位を獲得している状況で、頭ひとつ抜けている印象があります。

 また12月は傾向らしい傾向が読み取れない、多様なジャンルが入り乱れる結果になっています。少年漫画原作の『ダンダダン』から始まり、デスゲームものの『ブルーロック』、モータースポーツの『MFゴースト』、女性向けの恋愛ものとして『来世は他人がいい』、俺TUEEE系作品として『シャングリラ・フロンティア』、ミステリー作品の『鴨乃橋ロンの禁断推理』など、さまざまな客層に向けたコンテンツが乱立している状態です。あまりそれぞれのファン層が被らないようなラインアップになっている印象も受けます。

 ジャンプ原作は1位の『ダンダダン』、6位の『BLEACH 千年血戦篇』、7位の『HUNTER×HUNTER』、9位の『鴨乃橋ロンの禁断推理』の4作品がランクインしており、先月より1作品増えている状況から、引き続き勢いの強さを感じます。

 1位の『ダンダダン』と4位の『来世は他人がいい』、8位の『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』以外の6作品はいずれもシリーズものとなっており、単発で始まった作品よりも、すでに一定数のファンを獲得しているシリーズ作品が順当に好成績を叩き出しているようです。

 中でも異色を放つのは7位の『HUNTER×HUNTER』。他のランクイン作品が現在放送中のアニメであるのに対して『HUNTER×HUNTER』は、唯一放送を終えているコンテンツ。現在進行形で放送しているわけではない作品が、放送中の秋アニメを差し置いてトップ10入りしているというのは驚異的と言えるでしょう。

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