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「ウォーターサーバー」を導入するのと「ペットボトル」を購入するのは、どちらがお得? FPがコストを比較して回答【2025年1月版】

» 2025年01月17日 13時25分 公開
[石倉博子Fav-Log]
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 おいしい水がいつでも飲める「ウォーターサーバー」。導入を考えている人の中には、コスト面で躊躇している人が多い印象です。

フォト フレシャス「Slat+cafe」

 この記事では、ウォーターサーバーを導入するのと、ペットボトルの水を購入するのは、どちらがお得なのかFPが解説します。

石倉博子

石倉博子

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。

“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。


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ウォーターサーバーっていくらかかるの?

 ウォーターサーバーには主に、定期的に水を購入する「宅配型」と、水道水をタンクに注いで浄水して使う「浄水型」があります。それぞれの費用を見てみましょう。

宅配型

  • サーバーレンタル費用:水の定期購入を条件にレンタル費用が無料となるケースが多い
  • 水の購入費用:注文サイクルによる。必ずかかってくる費用
  • 設置費用:無料のところが多い
  • 電気代:1カ月の電気代の目安は500〜1000円

浄水型

  • サーバーレンタル費用:月額3000円台〜4000円台(メーカーにより異なる)
  • 設置費用:レンタル費用に含まれる場合あり
  • 電気代:1カ月の電気代の目安は500〜1000円

 宅配型は水の購入費用で利益を得るタイプであるため、サーバー代金は無料が多くなっています。その代わり、水の最低購入数に縛りがあったり、一定期間を経過する前に解約すると解約金を取られたりする場合があります。

 浄水型は、水の料金がかからないため、サーバーレンタル料として定額の月額料金がかかります。それ以外に費用が発生しないので、非常にシンプルです。ただし、こちらも一定期間経過前に解約すると解約金を取られるケースがほとんどです。

ウォーターサーバーとペットボトル購入、どちらがお得?

 ウォーターサーバーを使用した場合とペットボトルを購入した場合の、毎月のコストを比較してみましょう。ウォーターサーバーは宅配型で人気の「FRECIOUS(フレシャス)」で比較してみたいと思います。

フォト フレシャス「slat」(出典:フレシャス

 月間の飲料水の消費量は、農林水産省のホームページに「飲料用と調理用だけで、1人当たり1日3Lの水が必要」との記述があることから、飲料用のみ1日2Lで計算してみたいと思います。月にすると60L(2Lのペットボトル30本)になります(参考:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」)。

ペットボトルを購入する場合

 ペットボトルの水(2L)は、Amazon.co.jpなどのショッピングサイトの価格を参考に、150円(税込、以下同)とします。

  • 150円×30本=4500円

 1カ月60Lで4500円かかります。

ウォーターサーバーの場合

 フレシャスのベーシックモデル「Slat(スラット)」の料金プランを参考にします。

  • 1本9.3L:1627円
※1箱(2本入)から配送。3箱以上で月額サーバーレンタル料無料

 月に3箱購入した場合、計55.8Lで9762円となります。60Lに換算すると1万497円です(小数点以下四捨五入)。

結果は、「ペットボトルを購入した方がお得」

 月に60Lの水を購入するケースを比較すると、ペットボトルを購入した場合は4500円、ウォーターサーバーを利用した場合は1万497円となりました。ペットボトルを購入した方が、ウォーターサーバーを使った場合の費用の半分以下で済むという結果になりました。

 ただし、この比較は宅配型のウォーターサーバーとの比較なので、浄水型のウォーターサーバーの場合は結果が変わってきます。

浄水型のウォーターサーバーと比較してみた

 ここでは、浄水型のウォーターサーバー「ハミングウォーター」と比較してみます。

フォト ハミングウォーター(出典:ハミングウォーター
  • ハミングウォーター 毎月定額3300円

 これ以外には水道水の費用と電気代がかかります。ただ、それを加味しても月に60Lのペットボトル購入(4500円)よりは安価になります。

 水道水をろ過するので、水質は宅配型やペットボトルよりも落ちるかもしれませんが、そこまで水質にこだわらなければ、浄水型がもっともコストパフォーマンスが優れているといえるでしょう

それぞれのメリット・デメリットを見て決めよう

 今回、水の購入費用およびランニングコストを比較して、どちらがお得かを検討してみました。費用面だけでなく、利便性や満足度など、評価する点は他にもあります。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

ウォーターサーバー

フォト フレシャス「Slat+cafe」
  • メリット

冷水と温水がすぐに出る

ペットボトルを都度購入する手間が省ける

ペットボトルよりも空容器を捨てるのが楽

こだわりの水が飲める

災害時の備蓄水になる


  • デメリット

ペットボトルを購入するよりもコストが高くなる傾向がある

ボトルの交換が重くて大変

電気代がかかる

契約期間の途中で止めると解約金が発生する


ペットボトル購入

  • メリット

ウォーターサーバーよりコストが安く済む

自分のペースで購入でき、ノルマがない


  • デメリット

購入の手間がかかる

空容器のゴミが大量に出る


 ウォーターサーバーは便利でおしゃれな製品も多く魅力的ですが、費用の面ではペットボトル購入にはかないませんでした。費用面を重視するか、利便性を重視するか、生活スタイルや目的に応じて選択しましょう。

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