一歩踏み出せば、そこには日常では出会えない壮大な景色が待っています。今回は、山好きなら一度は登ってみたい「圧巻の絶景が楽しめる日本の名峰」を3つ厳選してご紹介。どの山も、四季折々の表情や雄大な眺望が魅力で、それぞれにしかない“特別な景色”を楽しめます。
さらに、登山をより快適にするためのおすすめ「ギア」もピックアップ。これから山旅を計画する人はぜひ参考にしてみてください。
立山 亜樹
ライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
中央アルプスを代表する名峰「木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)」は、切り立った岩壁と広大なカール地形が織りなすダイナミックな景観が魅力です。駒ヶ岳ロープウェイで標高約2612mの千畳敷カールまで一気にアクセスでき、そこから見上げる険しい岩の階段と、四季折々の高山植物のコントラストが心を打ちます。
夏は爽やかな新緑、秋は真っ赤に染まるナナカマドやダケカンバが斜面を彩り、季節ごとに異なる絶景を味わえます。山頂までは最短ルートで日帰りも可能ですが、あえて中腹の宝剣山荘で1泊することで、混雑を避けつつ、夕暮れやご来光といった特別な風景にも出会えます。
登山道は岩が多くゴツゴツとしていますが、整備されているため、装備を整えれば初心者でも挑戦しやすいルートです。標高3000m級の絶景を手軽に体験できる、ぜいたくな山旅を楽しんでみてはいかがでしょう。
「白馬岳(しろうまだけ)」は、北アルプスの壮大な山々を一望できる、まさに“空の展望台”のような存在です。標高約2932mの山頂からは、槍ヶ岳や八ヶ岳、南・中央アルプス、さらには日本海まで見渡せる大パノラマが広がり、心を奪われる絶景が待っています。
登山ルートには日本三大雪渓のひとつ「白馬大雪渓」を通るコースもあり、雪と岩が織りなす雄大な景色を楽しみながら、夏でも涼しい空気の中を登れるのが魅力。7〜8月には高山植物が咲き誇り、岩肌とのコントラストが美しく、花々に囲まれながらの稜線歩きは格別です。
穏やかな雰囲気が漂う白馬大池や、標高約2100mの高地にある源泉かけ流しの白馬鑓温泉に立ち寄るルートを選ぶのもおすすめです。
「旭岳(あさひだけ)」は、広大な自然のスケールと、静けさの中に広がる美しさに圧倒される、日本ならではの絶景スポットです。標高は約2291mと、大雪山系の最高峰でありながら、ロープウェイを使えば約1600m付近まで一気にアクセスでき、初心者でも手軽に山岳風景を楽しめます。
夏には色とりどりの高山植物が咲き誇り、秋には全国に先駆けて紅葉を楽しめるなど、何度訪れても違う表情を見せてくれます。姿見駅からの1時間のトレッキングコースでは、澄んだ空気の中、姿見の池や散策路の小さな沼をめぐりながら、雄大な旭岳を間近に望むことが可能です。
旭岳はアイヌ語で「カムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)」とも呼ばれており、広大で滑らかな大地が続く様子から、まさにその神秘的な雰囲気を肌で感じられます。さらに体力に自信のある人は、黒岳から北鎮岳、旭岳へと縦走するダイナミックな山旅もおすすめです。
岩場や長い下り坂、標高差のあるルートでは、トレッキングポールがあるだけで足への負担がぐっと軽くなります。
特に高山では天気が変わりやすいため、防水性の高いレインウェアを必ず携帯しましょう。
コンパクトかつ防水・耐低温性能を備えたアクションカメラは、山で絶景を撮るのにぴったりです。
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