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【買って良かった】米国発ブランドの「シンプルなバックパック」は街でもアウトドアでも使える 使いやすいポケットも魅力(1/2 ページ)

» 2025年05月23日 07時00分 公開
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 2018年に本格スタートした新進気鋭の米国のバッグブランド「EVERGOODS(エバーグッズ)」。このブランドのバックパックを購入したところ、とても気に入ったので紹介します。

フォト 米国のバッグブランド・エバーグッズのバッグパックを紹介

大屋雄一

大屋雄一

モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学〜工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。

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都市・アウトドア向けバッグを展開するブランド

 エバーグッズは米国のモンタナ州ボーズマンに本社を構えるブランドで、創業者のケビン・ディー氏は元パタゴニアのデザイナー、ジャック・バーリー氏はGORUCKの製品開発責任者を務めた人物です。バッグ作りに精通した2人が理想の製品を追求して設立しました。

 バックパックは「CIVIC(都市向け)」と「MOUNTAIN(アウトドア向け)」に大別されますが、用途は重なっており、その汎用性こそがエバーグッズの特徴です。

パソコンを入れても背中のフィット感が良い

フォト ファスナーの引き手をオレンジにカスタマイズした筆者のバッグ

 購入した「CIVIC HALF ZIP 22L」は、メイン室を1つ備えたシンプルなデイパック。販売価格は2万5300円(税込、以下同)で、カラーはブラックのみです。購入の決め手は、背負い心地が良さそうな設計であることと、本体の左右にスマートなボトルポケットが備えられていることでした。

フォト エバーグッズのロゴマーク。ここに貼り付けられる蓄光パッチやリフレクターパッチが別売りで用意されている

 多くのバッグではノートパソコン収納スペースが背面側に設けられており、背負った際に背中が突っ張るような感覚が気になることがあります。

 その点この製品は、2層のストレッチ生地を使うことで、背中の屈伸に合わせて内部が柔軟に動くよう設計されています。そのため、ノートパソコンを入れていても自然なフィット感が得られるのが特徴です。

フォト ノートパソコン用ポケットには2層のストレッチ生地を使用
フォト パソコンを収納した状態でもフィット感が得られる

 また、バッグの底面は生地を二重にすることで強度を高め、内部にはフォームパッドを内蔵してクッション性も確保しています。

 さらに、バッグを立てて置いた際にノートパソコンが地面に直接触れないようポケットの位置を調整するなど、収納物へのダメージを軽減する工夫が施されています。

フォト 人間工学に基づいたカーブを描くショルダーベルト

 ショルダーストラップも優秀で、長時間背負ったときも肩への負担が少ないように感じました。ショルダーストラップに使われているのは、ランニングシューズにも採用されるほど弾力性があるEVAフォームで、耐久性にも優れているそうです。

フォト バックパネルは通気性に優れるだけでなく、服が汗ばんでいても滑りが良い

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ストレッチ生地を使用したボトルポケットも優秀

 左右にあるボトルポケットは、頻繁に出し入れしたいアイテムの収納に便利です。2層のストレッチ生地が使われているので、メイン室に荷物をたくさん入れた状態でもペットボトルを無理なく収めることができます。

フォト 500mlのペットボトルを収納した状態

 特に気に入っているのは、ポケットに何も入れていないときのすっきりとした見た目。これは伸縮生地を使用していることのメリットの一つといえます。

フォト ボトルポケットの底部に排水用の切れ目があり、砂も排出できる

ファスナー付きポケットの使い勝手も良い

フォト バッグ上部のポケット

 ファスナー付きのポケットは内外合わせて3つあります。筆者がよく使うのは本体上部にあるポケットで、500mlのペットボトルが余裕で入るほか、大きめのサングラスケースも収納できます。内部には鍵などの紛失防止になる赤いキーリーシュが付いています。

フォト 半透明のポケットは、前面パネルを折り返した時にファスナーが上側になるように設計されている

 前面パネルの内側には2つのファスナー付きポケットがあり、上部のポケットはパネルのマチの分だけ大きめです。その下には半透明のポケットが配置されており、バッグを立てた状態で前面パネルを折り返すと、ファスナーが上向きになるよう設計されている点には感心しました。

フォト ユーティリティループはペン差しのほか、複数の鍵を吊り下げるなどさまざまな使い方ができる

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ハイドレーションバッグを収納可能

フォト キャメルバックのハイドレーションバッグを収納した状態

 さらに注目したいのが、ハイドレーションバッグに対応している点です。ノートパソコンを収納するスペースの上部には小さなループがあり、そこにハイドレーションバッグが吊り下げられます。普段使い向けのデイパックでありながら、アウトドアシーンにも対応できる汎用性の高さが大きな魅力です。

フォト ショルダーストラップからチューブを出した状態。左右どちらにも対応

 バッグの中にあるモバイルバッテリーとスマートフォンをコードでつなぐ際にも、このチューブのルートが使えそうだなと思いました。

丈夫なナイロン製で水ぬれにも対応

 素材には丈夫なナイロンが使われ、表面にはっ水加工が施されています。さらに、色あせしにくく、環境にも配慮した染色方法を採用。裏地は中身が見やすいグレーで、PUコーティングが施されています。

フォト 通常のナイロンの5倍の強度があると言われるバリスティックナイロンを使用

 ファスナーはYKK製ではっ水加工が施されており、小雨程度であれば内部への浸水を防いでくれます。防水性を最優先にするなら止水ファスナーという選択もありますが、開け閉めが重くなるためあえて使わず、使いやすさを重視した設計になっています。

フォト はっ水加工を施したYKK製ファスナーを採用

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この5月に最新モデルが登場

 ここで紹介したのは、2022年に登場した「バージョン2」ですが、この記事の執筆中(2025年5月中旬)に、偶然にも「バージョン3」の発表がありました。

 基本的なシルエットはこれまでとほとんど変わらないものの、ポケットのレイアウトがかなりアップデートされています。バージョン3の22Lモデルの価格は3万1900円です。

 バージョン2を購入してからまだ1カ月しか経っていないため、新モデルが登場したことに驚きはあるものの、購入したことへの満足感は変わりません。

 ユーザーの声を素早く取り入れモデルチェンジできる体制こそがエバーグッズの魅力だと思います。今後の動向にも引き続き注目し、応援していきたいブランドです。

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