関東近郊には、初めての登山でも安心して楽しめるルートがたくさんあります。無理のない距離や高低差、途中の休憩スポットなど、親子で歩くうえで気になるポイントを押さえた山を選べば、小さな達成感や発見がきっと思い出になるはずです。
今回は、景色や遊びどころも充実した「子供と一緒に登りやすい山」を3つご紹介。あわせて、あると便利な親子登山向けのおすすめグッズもピックアップしました。
立山 亜樹
ライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
神奈川県秦野市に位置する「弘法山(こうぼうやま)」は、標高約235mと低山ながら、自然と景色の豊かさが魅力の親子ハイキングにぴったりな山です。
浅間山・権現山・弘法山の3つの山をなだらかにつなぐ「吾妻山コース」は、全長約2時間10分。アップダウンが緩やかで、登山初心者や小さな子供でも無理なく歩けます。道中には富士山や相模湾を望める絶景スポットも点在し、ベンチで一息つきながら風景を楽しむのもおすすめです。
アクセスの良さも魅力で、小田急線・秦野駅から徒歩20分ほどで登山口に到着。下山後は、鶴巻温泉で汗を流したり、駅前の名産センターで地元グルメやお土産探しを楽しんだりと、登山以外の楽しみも充実しています。車を使わず、気軽に自然とふれあいたい休日に、家族みんなで歩ける優しいコースです。
群馬県の「榛名山(はるなさん)」は、榛名湖を囲むようにいくつもの山が連なる、関東百名山のひとつです。中でも親子登山におすすめなのが、標高約1390mの「榛名富士」。麓から榛名山ロープウェイに乗れば、わずか3分ほどで山頂付近までアクセスできます。
展望台からは、谷川連峰や浅間山、関東平野、そして天気が良ければ富士山まで見渡せる絶景が広がり、子供と一緒に「見えた!」と感動を分かち合える瞬間が待っています。
歩くのが好きなお子さんなら、ロープウェイを使わずに登山道からチャレンジしてみるのもおすすめ。片道約50分、高低差は約300mで、無理なく登れるルートです。道は明瞭で危険個所もなく、静かな樹林帯の中をゆったり歩けます。
登山後は榛名湖周辺でボート遊びやご当地グルメを楽しめるのも魅力。自然と絶景、遊びの全てがそろった一日を過ごせます。
埼玉県・長瀞町に位置する標高約497mの「宝登山(ほどさん)」は、小さな子供との登山デビューにもぴったりの山です。登山口のある長瀞駅から徒歩約20分でロープウェイ乗り場にアクセスでき、5分ほどで標高453mの山頂駅へ。そこから山頂まではわずかな距離のため、無理なく自然の景色を満喫できます。
そして山頂には、2025年に新しく誕生した展望テラス「SUSABINOテラス」があり、ここでは秩父連山や武甲山、長瀞渓谷の雄大な眺めを親子で楽しめるのが魅力です。
たっぷり歩きたい人は、ゆるやかな尾根道「長瀞アルプス」を通って野上駅方面へ下山するルートもおすすめ。登山とあわせて、長瀞名物のライン下りやキャンプなどのレジャーも組み合わせれば、親子で自然とふれあう充実の休日が過ごせることでしょう。
かわいい柄のレジャーシート。折りたたんでコンパクトに持ち運べるのが魅力です。
UPF50+の紫外線保護機能を備えた子供用ハット。後ろからの日差しもしっかりガードできるシェード付きです。
一人で歩くのが難しい、またはすぐに疲れてしまう子供のために、ベビーキャリーを用意しておくのもおすすめです。
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