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4万円〜10万円台で買える「お手頃ミッドレンジスマホ」5選 普段使いには十分、魅力的な選択肢【2025年12月版】(1/2 ページ)

» 2025年12月05日 16時49分 公開
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 スマートフォンの価格が上昇傾向にある今、4万円〜10万円程度で購入できるミッドレンジモデルは現実的な選択肢になってきています。スマートフォンの性能や機能が成熟してきた現在、ミッドレンジモデルであっても不便を感じにくくなってきたことも追い風になっています。

 本稿では、2025年に発売されたミッドレンジスマートフォンのうち、クセが少なく、多くの方にとって候補になりやすいであろう主要モデルを5つピックアップして紹介します。それぞれの概要とポイントをおさらいしていきましょう。

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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iPhone 16e(Apple)

写真 iPhone 16e(出典:Amazon

 まずは、2025年2月に発売されたiPhoneシリーズの廉価モデル「iPhone 16e」です。従来のSEシリーズの後継に相当し、ラインアップのスタンダードモデルと比べると一部仕様が抑えられているものの、価格は9万9800円から(税込、以下同)と、比較的安価に購入できます。

 チップセットには2024年モデルの「iPhone 16」シリーズと同等の「A18」チップを搭載し、同社のAI機能群である「Apple Intelligence」もサポート。安価なミッドレンジスマホというよりは、コストパフォーマンスの良い“ミドルハイ”として認識しておくべき選択肢の代表例でしょう。

 ディスプレイは6.1インチで、カメラは広角(4800万画素、2倍クロップズーム(イメージセンサーの中央部だけを使用することで、比較的解像感を保って望遠撮影を再現する機能)対応のシングルレンズ構成。端末側面のボタン類に関して、上位モデルが備える「カメラコントロール」はないものの、一定の機能を割り当てられる「アクションボタン」は備えています。

 機種変更で端末の価格は抑えたいものの、やはり慣れているiPhoneを使いたいという方が、まず検討してみるべき一台です。また、iOS端末は一般的にOS更新期間が6〜7年もあるため、返却を前提とした端末購入補助プログラムを使用するのではなく、一括購入後の長期運用を見据える場合にも、コストパフォーマンスの高さが際立ちやすいと言えます。

Pixel 9a(Google)

写真 Pixel 9a(出典:Amazon

 続いて、Androidのミッドレンジスマホを探す場合に、比較検討の軸としてチェックしておきたいのが、人気ランキング上位の常連機種だった「Pixel 9a」です。

 2025年4月に発売されたPixelシリーズの廉価モデルですが、2024年の上位モデルである「Pixel 9」シリーズと同等のチップセット「Google Tensor G4」を搭載しています。ディスプレイサイズは6.3インチ。背面カメラは、広角(48万画素)+超広角(1300万画素)の2眼構成です。ズームは、AI処理を駆使した最大8倍の超解像ズームに対応します。

 Pixel 9aの特徴として特に押さえておきたいのは、(1)「カメラバー」と呼ばれる背面カメラ周りの出っ張りがないフラットなデザインが採用されたこと、(2)ミッドレンジながら「一緒に写る」などの使い勝手のよいAI機能が使えること、(3)OS更新期間が発売から7年間も保証されていること──の3点です。

 Googleストアでの価格は7万9900円からと、こちらもミドルハイの選択肢。メーカーカスタマイズのないピュアなAndroidを使いたい方や、ミッドレンジを選んでもなるべくたくさんの最新AI機能を駆使したい方などに適した機種でしょう。

AQUOS sense10(シャープ)

写真 AQUOS sense10(出典:Amazon

 ミッドレンジの定番機種であるシャープの「AQUOS sense」シリーズから、2025年11月に発売された新モデル「AQUOS sense10」も重要な選択肢です。

 ディスプレイサイズは6.1インチ。背面カメラは広角(5030万画素、2倍クロップズーム対応)+超広角(5030万画素)の2眼構成。チップセットには、ミドルハイ向けの「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」を搭載しており、ガラスを隔てた撮影で反射を軽減する「ショーケースモード」など、AIを駆使した撮影・編集機能も豊富です。また、ユーザーの声を登録しておき、通話時に自分以外の人の声や雑音をAIが識別してカットする「Vocalist(ボーカリスト)」機能もユニークです。

 端末の仕様としては、最大240Hz相当の可変リフレッシュレートに対応した省電力に優れる「Pro IGZO OLEDディスプレイ」を搭載していることに注目。AQUOS senseシリーズとしては初めて、上下にスピーカーBOXを搭載したこともあり、内蔵スピーカーの低音域の音圧が上がっていることも、エンタメコンテンツを楽しむうえで貢献するポイントです。

 メーカー直販サイトでの価格は6万2700円からと、上述した2機種よりひと一回り手頃です。ただし、OS更新は最大3回、セキュリティアップデートは最大5年に限られます。ゆえにキャリアの端末購入補助プログラムの使用を前提にしておいてもよいでしょう。

Xperia 10 VII(ソニー)

写真 Xperia 10 VII(出典:Amazon

 2025年10月に発売された「Xperia 10 VII」も見逃せない一台です。搭載するチップセットはミドルレンジ向けの「Snapdragon 6 Gen 3 Mobile Platform」で、上述してきた機種に比べると少々見劣りしますが、カジュアルな日常使いならば問題ないレベルです。ソニーストアでの価格は7万4800円。OS更新が最大4回、セキュリティアップデートが最長6年間に対応しているなど、長く運用する想定ならばメリットもあります。

 6.1インチのディスプレイが、Xperiaシリーズならではの縦長アスペクト比(21:9)を廃止し、19.5:9の一般的な形状へと刷新されたことが重要です。従来機種と比べて横持ちでの動画視聴などでより扱いやすいですし、内蔵のフロントステレオスピーカーも強化され、動画やゲームなどのコンテンツを楽しみやすくなりました。

 また、廉価のXperia 10シリーズとしては初めて、カメラ起動とシャッター操作が行える「即撮りボタン」も備えたことも押さえておきたいポイント。なお、背面カメラの構成は広角(5000万画素、2倍クロップズーム対応)+超広角(1300万画素)の2眼構成です。

OPPO Reno13 A(OPPO)

写真 OPPO Reno13 A(出典:Amazon

 最後は、2025年6月に発売された「OPPO Reno13 A」です。定番ミッドレンジシリーズの最新モデルで、価格は4万8800円と、本稿で紹介した5機種のなかでは最安。CPUには主に2023年モデルに搭載されたSnapdragon 6 Gen 1を採用しているなど、見劣りする部分がないわけではありませんが、必要十分な仕様を備えたバランスの良さは王道のミッドレンジモデルならではです。

 一方、ディスプレイサイズは約6.7インチと大きめで、リフレッシュレートは120Hzに対応。背面カメラも広角(約5000万画素)+超広角(約800万画素)+マクロ(約200万画素)で、幅広い構図を楽しみやすくなっているなど、仕様面でのデメリットはあまり感じられない構成です。AI機能もクラウド処理で対応できるようになっており、ミッドレンジながらも主要な機能を楽しめるようになっています。

 なお、防塵・防水性能がIP69に準拠し、MIL規格準拠の耐衝撃性能を備えるといったタフネスな仕様で、FeliCaによるおサイフケータイなどもしっかり対応しているなど、日常使いに適した仕様も同シリーズのウリです。

 OS更新はおそらく2回程度だと思われるので、長期間の運用には向かない側面もありますが、本命ハイエンドを待つまでのつなぎに選択したり、2〜3年程度での機種変更を前提としている方ならば、十分に検討の価値があるでしょう。

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