2025年、ワークマンの「エックスシェルター」シリーズがさらなる進化を遂げています。外部環境を遮断する高い断熱性が特徴の同シリーズ。2025年秋冬には、「エックスシェルター断熱βレディースウォームブルゾン」(以下、ウォームブルゾン)が登場しました。
ここでは、実際に着用して分かった着心地や、暖かさなどをレビューします。
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
重いアウターを着ていると疲れを感じるため、できるだけ軽いアウターを選びたいという人も多いのではないでしょうか。筆者もアウターには軽さを重視していますが、このウォームブルゾンはワークマンのアウターの中でも特に軽量な部類に入ると感じました。
防寒性に優れたアウターというと、暖かさの分、重みがあるイメージを抱きがちですが、本製品はそのようなことはありません。実際に着用してみると、驚くほどの軽さを実感できます。
デザインも一般的なダウンジャケットとは異なり、さらりと羽織れるような、軽やかな印象です。本格的なアウトドアシーンというよりは、タウンユースに向いています。お出かけの際などに、気軽に使えるアウターとして活躍しそうです。
このウォームブルゾンには「断熱β(ベータ)シート」が使用されています。ワークマンの断熱シートには「α(アルファ)」と「β」の2種類が存在します。「α」が薄くて軽く、透湿性に優れ、蒸れにくい仕様であるのに対し、「β」は保温性と断熱性に優れています。さらにストレッチ性も備えているため、動きやすいのが特徴です。
加えて、エアロゲル素材が断熱性を高め、特殊多層構造が空気の層を作ることで、冷気を伝わりにくくしています。
また、中綿には光を吸収して発熱する吸光発熱機能がある素材が使用されています。断熱シートと中綿の相乗効果により、高い保温性を保つことができる仕組みです。
ウォームブルゾンはミドル丈のため、お尻をカバーできる丈ではありません。しかしその分、パンツやスカートとの相性が良く、全体的にすっきりとした印象を与えます。
裾にはアジャスターが付いており、絞ることでシルエットの変化を楽しめます。また、両サイドのポケットは内側が二重構造になっているため、小物を分けて収納できるのも便利なポイントです。
袖口はリブ仕様で手首にフィットし、さらにサムホール(指穴)が付いているため、隙間風の侵入を防ぎます。細部に至るまで冷気を遮断する工夫が施されています。
エックスシェルターシリーズには、ボリュームのあるダウンジャケットもあります。それらと比較すると、本製品の“アウター感”は控えめに見えるかもしれません。しかし、寒さ対策としては十分な実力を備えていると感じます。首元のカバーはありませんが、それ以外の部分はしっかりと覆われ、着用するとふわっとした温かい空気に包まれるような感覚があります。
内側にはサーモメーター(温度計)が搭載されており、衣服内の温度を確認できるのも面白いです。
価格は3900円(税込)。カラーはブラック、ベージュ、カーキグリーン、グレー(筆者購入品)の4色展開です。サイズはMとLがあり、身長160cmの筆者はMサイズを着用しています。比較的ゆったりとした作りのため、リラックスした着心地です。
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