在宅ワークなどで、長時間じっとして作業していると、足元の冷えが気になるものです。そんなときに活躍するのが、足元を中心に暖める「ホットカーペット」や「こたつ」などの“足元暖房”です。
どちらも電気代は控えめなイメージがありますが、使い方次第では大きな差になることがあります。
本記事では、「ホットカーペット」と「こたつ」の電気代を比較し、省エネ性の違いをFPの視点で分かりやすく解説します。
石倉博子
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
ホットカーペットとこたつ、どちらも足元を中心に暖める暖房器具ですが、それぞれ特徴があります。
ポイントは暖める範囲の広さです。この違いが電気代の差となります。
各社製品カタログからそれぞれの1時間あたりの電気代を見てみましょう。
1時間あたりの電気料金は、高で約14.6円、中で約10.4円です(参照:パナソニック 着せ替えカーペット DC-3NKC2)。
1時間あたりの電気料金は、強で約11.3円、中で約8.5円です(参照:山善 ホットカーペット NUMF-E307)。
1時間あたりの電気料金は、強で約13.1円、中で約7.6円です(参照:アイリスオーヤマ ホットカーペット IHC-30-H)。
運転モードや製品ごとに違いはありますが、1時間あたりの電気代はおおむね8円〜15円となります。
1時間あたりの電気料金は、強で約5.0円、弱で約2.5円です(参照:山善 こたつ EYC-105752)。
1時間あたりの電気料金は、強で約4.3円です(参照:無印良品 こたつにもなるローテーブル 大)。
1時間あたりの電気料金は、強で約4.6円、弱で約2.2円です(参照:タンスのゲン こたつ 120×80)。
運転モードや製品ごとに違いはありますが、1時間あたりの電気代はおおむね2円〜5円となります。
運転モードを弱〜中で使用した場合は4倍、強で使用した場合は3倍の差が出ています。ひと冬で考えると、ホットカーペットの方が4000〜7000円程度電気代が高くなる結果となりました。
こたつの省エネ性が高い理由はとてもシンプルです。暖める範囲が限られており、布団によって熱が外に逃げにくいためです。人は下半身が暖まると体感温度が上がりやすくなるので、エアコンを併用している場合には、エアコンの設定温度を下げることができます。
ホットカーペットも同様に、下半身から暖めることができ、エアコンとの併用では設定温度を下げる効果がありますが、暖める範囲が広い分、電気代がかかってしまいます。
だからといって、「ホットカーペットをやめて、こたつに切り替えれば良い」という単純な話ではありません。
多くの家庭では、光熱費の差よりも生活スタイルが優先されます。椅子の生活から床に座る生活には簡単には切り替えられません。
ホットカーペットでも使い方を工夫することで、電気代を抑えることができます。
暖房面積を切り替えられるタイプであれば、人がいない側のスイッチをオフにするだけで、電気代は全面使用時の約半分になることもあります。
在宅ワークなどで、家にいる時間が長い人ほど、こうした工夫による節約効果は大きくなります。暖める「面積」と「時間」を意識して、自分の生活スタイルに合った暖房の使い方を見直してみてください。
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