一部のiPhoneやApple Watchでは、携帯電話キャリア(通信事業者)が提供するモバイル通信が利用できないエリアで、衛星通信を使うことができます。
本稿では、iPhoneとApple Watchについて、衛星通信機能をサポートした機種がどれなのかチェックし、手元の端末でどのような機能を利用できるのか確認していきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
Appleによる衛星通信経由の通信機能に対応するiPhoneは、2022年9月に発売された「iPhone 14」シリーズ以降の全モデルです。
これらの機種では、4Gや5Gなどモバイルデータ通信やWi-Fiの電波が届かないときに衛星通信との接続を利用して、緊急通報サービスにテキストメッセージを送ったり、友人や家族にメッセージを送ったりすることができます。
なお、衛星経由の通信を利用するには、対応する機種において、OSバージョンをiOS 18以降にアップデートしておく必要があります。
一方で、「iPhone 13」シリーズ以前の機種や、「iPhone SE(第3世代)」では、衛星通信機能を利用できません。
続いて、Appleによる衛星通信経由の通信機能に対応するApple Watchは、2025年に発売された「Apple Watch Ultra 3」のみです。Apple Watch Ultra 3は、GPS + Cellularモデルのみの展開なのでモデルの選択による差はありません。
なお、衛星経由の「探す」とメッセージを利用する場合には、通信プランの契約が必要です。
一方、同時期に発売された「Apple Watch Series 11」や「Apple Watch SE 3」、2024年の上位モデルである「Apple Watch Ultra 2」などは、衛星通信に対応していません。
上述した“Appleによる衛星通信機能”のほか、“通信事業者側が提供する衛星通信機能”も存在します。ややこしいですが両機能は別物であり、対応機種や利用条件も異なるので、あらかじめ差があることを理解しておきましょう。
日本国内の場合、現時点では、auが提供する「au Starlink Direct(エーユー スターリンク ダイレクト)」が該当します。
Appleの公式ヘルプページでは、「iPhone 17」「iPhone Air」「iPhone 16」「iPhone 15」「iPhone 14」「iPhone 13」シリーズの全モデルが対応しているとされています。となると、“「iPhone 16e」はどうなるんだ?”と思うところですが、auが公開している「au Starlink Direct対応機種一覧」を確認すると「iPhone 16e」も対応していることが確認できます。
一方で、iPhone 13シリーズより後に発売された「iPhone SE(第3世代)」は対応していません。ちなみに、au Starlink DirectはiPhoneだけでなく、Androidスマートフォンでも利用できます。
同じく、au Starlink Directに対応するApple WatchもAppleによる衛星通信機能とは異なります。
au Starlink Directに対応するApple Watchは、2025年秋に発売された「Apple Watch Ultra 3」「Apple Watch Series 11」「Apple Watch SE 3」の3モデルです。
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