近年、カセットテープやレコードといった、懐かしい「アナログメディア」が再注目されており、それらを再生できるプレーヤーも人気を集めています。なかでも、1970〜80年代を思い出させる「レトロオーディオ製品」はとても魅力的なアイテムとなっています。
そこで今回は、レトロオーディオ製品の中でも、迫力あるサウンドを楽しめる「ミニコンポ」のおすすめ製品を3つ紹介していきます。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
現在主流となっているスマートフォンやパソコンなどでの音楽再生では、メディアそのものを扱う機会は少なく、多くの場合は楽曲データをストリーミング、あるいはダウンロード保存して楽しむスタイルです。
一方、以前に主流だったCDやカセットテープ、レコードなどは、保管場所を取るものの、それぞれが1つのメディアとして存在するため愛着が湧きやすいのが魅力でした。また、カセットテープは好きな曲を好きな順番で録音し、自分だけのオリジナルテープを作れるのも特徴。レーベルを作成し、好みのデザインに仕上げる楽しさも、カセットテープならではと言えるでしょう。
さらに、カセットテープやレコードは「A面」と「B面」に曲が分かれており、特にアルバム構成を重視するクラシックやロックでは、決まった曲順で再生することで生まれる魅力があります。「A面最後の曲」や「B面1曲目」など、その配置だからこそ印象的になる楽曲も少なくありません。
もちろん、デジタルオーディオでもプレイリストを作成すればアルバムを通して楽しめます。しかし、物理的にA面からB面へ切り替わる体験によって、「なぜこの順番で収録されているのか」がより実感しやすくなり、アナログ時代のアルバムならではの魅力を味わうことができます。
またカセットやレコードの再生時は、プレーヤーの操作を通じて「よし、音楽を聴くぞ」という特別な気分になれるのも大きな魅力。カセットテープならメカニカルなボタンでヘッドがテープに触れ、レコードプレーヤーなら盤に針を落とす。そうした一つ一つの動作が、音楽をより深く楽しませてくれるでしょう。
コンポ(コンポーネントステレオ)は、アンプやプレーヤー、スピーカーなどで構成されるオーディオシステムです。中でもコンパクトな「ミニコンポ」は、日本で発展したオーディオ機器の一形態として、1970年代頃から人気を集めてきました。
現在でもミニコンポと呼べるマルチオーディオプレーヤーは存在しますが、レトロオーディオとして楽しむなら、カセットテープやレコードを再生できるモデルの方が、より“コンポらしさ”を感じられます。
aiwa(アイワ)の「audio -G MCA1」は、レコードプレーヤー、CDプレーヤー、ダブルカセットデッキに加え、Bluetooth受信機能やUSBメモリ録音・再生機能も備えたマルチコンポです。
セパレートスピーカーは本体とワイヤレス接続のため、自由なレイアウトが楽しめるのもポイント。また、RCA出力端子(アナログオーディオ端子)も搭載しており、手持ちのアンプや外部スピーカーとの接続も可能です。
Bluetooth受信機能でスマホのサブスク音楽を再生したり、カセットテープやUSBメモリへ録音したり、アナログ音源とデジタル音源をシームレスに楽しめます。PLL方式ワイドFMチューナー搭載でラジオ再生も可能です。実売価格は4万3000円前後となっています。
レトロオーディオは十分に普及し、信頼性やメンテナンス性が確立された成熟技術、いわゆる「枯れた技術」で作られています。そのため、先進的な製品を展開する大手家電メーカーよりも、後発の家電メーカーが手掛けているのも特徴です。
「多機能レコードプレーヤー MA-90」は、神奈川県横浜市に本社を置く家電メーカー・クマザキエイムが展開する多機能レコードプレーヤー。再生はレコード、CD、カセットテープ、AM/FMラジオ、外部機器、SDカードやUSBメモリと多彩。さらに、音声をSDカードやUSBメモリにデジタル録音できるのに加え、カセットテープにも録音が可能なので、メディアを選ばず音楽ライブラリーを増やせます。
温かみのある音色を奏でる木製キャビネットを採用し、スピーカーを内蔵したコンパクト設計で設置場所にも困りません。面倒な配線や接続も不要なため、すぐに音楽鑑賞を楽しめます。
AM/FM/FMステレオラジオの受信にも対応。周波数は液晶表示で確認可能で、視認性にも優れています。自動選局モードにも対応しており、放送局選びも簡単に行えます。さらにAMは、付属のループアンテナを使った受信位置の微調整も可能です。
カセットテープは、ラジカセのカセットテープ機能と同等のメカニズムを搭載。再生/一時停止/早送り/巻戻しはもちろん、各機能の再生音を録音できます。クマザキエイムの公式サイトでの販売価格は2万9700円(税込、以下同)です。
レコードやカセットテープのようなアナログメディアのプレーヤーだけではなく、デジタル音源を再生するコンポにおいても、レトロなデザインや技術を取り入れたモデルが登場しています。
ドウシシャがORION(オリオン)ブランドで展開する「SMC-280BTA」は、音質に影響するプリアンプ部に真空管を搭載した一台です。音楽信号の再現においては大敵ともいえる真空管特有のノイズをあえて取り入れることで、デジタルだけでは再現しにくい厚みのある音質を実現。さらに、真空管プリアンプで生成した音声信号をデジタルパワーアンプで増幅し、ダイナミックにスピーカーを駆動します。
本体とスピーカーの接続端子にはバナナプラグを採用。お気に入りのスピーカーを簡単に接続できるので、真空管ハイブリッドアンプならではの音をさまざまなスピーカーで楽しめます。
音質コントロール機能も搭載し、低音と高音を独立してコントロール可能。ほかにも、5プリセットイコライザー機能やスーパーバス機能、小音量時に聴きやすい音質に変換するラウドネス機能も搭載しており、好みの音質に調整できるのも魅力です。
CDプレーヤーにはすっきりしたデザインが特徴のフロントローディング方式を採用。USBプレーヤーはMP3音源の再生に対応、最大32GB、最大フォルダー数99、最大ファイル数999で、外部機器への給電もできます。Bluetooth機能を搭載したスマホやタブレットと無線接続して楽しむこともできます。
ラジオはAM放送をFM周波数で楽しめるFM補完放送に対応しています。ドウシシャ公式サイトでの販売価格は3万9380円です。
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