KDDIの新料金「povo」って何? 【5つのポイント】でチェック
KDDIが発表したスマートフォン向けの新料金「povo(ポヴォ)」とは、どのようなものなのでしょうか。5つのポイントでその特徴をチェックしていきます。
KDDIが発表したスマートフォン向けの新料金「povo(ポヴォ)」とは、どのようなものなのでしょうか。5つのポイントでその特徴をチェックしていきます。
povoって?:月20GBプランを提供する新ブランド
「povo(ポヴォ)」は、KDDIが1月13日に発表したスマホ向けの新料金です。2020年暮れから相次いで発表されたNTTドコモの「ahamo(アハモ)」や、ソフトバンクの「SoftBank on LINE(ソフトバンク オンライン)」の対抗プランです。
ahamoやSoftBank on LINEと同じく、povoも実店舗でのサポートや、一部サービスが制限されるぶん、リーズナブルに利用できるようになっています。
後述する「トッピング」で必要なサービスを自分で追加できるのも特徴。物理的なSIMカードを使わない「eSIM」を使ったプランも検討されています。
なお、ブランド名の“povo”とは「新たな視点」を意味する「point of view」と、ラテン語で「卵から/最初から」を意味する「ab ovo」を組み合わせた造語とのことです。
povoって?:標準で通信定額が付かないぶん低料金
povoの月額料金は月20GBの高速通信が付いて月額2480円(税別、以下同)です。先に発表されたahamoとSoftBank on LINEは月額2980円のため、povoは500円安くなっています。
ahamoやSoftBank on LINEは標準で5分間までの定額通話が付いていますが、povoは標準で定額通話がなくその分安くなっています。音声通話は20円/30秒の従量課金ですが、5分以内ならかけ放題の定額通話オプションが用意されています(後述)。
なお、データ通信量が尽きた状態でも最大1Mbpsの通信速度でデータ通信を利用できること。また、1GBあたり500円で通信量の追加チャージもできることなどは、競合サービスと共通です。
povoって?:5Gは夏から対応に
povoはKDDIの4Gおよび5G回線を利用可能。ネットワーク品質はMNOであるKDDIが直接サービスを提供するため、auと同等です。
また、一部の端末が仕様としてサポートするeSIM対応プランも提供されます。ただし、5Gネットワークに関しては、2021年夏から対応すると説明されました。
povoって?:トッピングの仕組みがある
povoのユニークな部分としては、「トッピング」という仕組みがあることです。必要なオプションをスイッチのオン/オフのように追加したり、外したりできます。
第一弾のトッピングは、200円で24時間はデータ通信し放題となる「データ使い放題 24時間」、月額500円で5分までの国内通話が無料となる「5分以内かけ放題」、月額1500円で国内通話が無料となる「通話かけ放題」が提供されます。
トッピングの種類は順次増えていくとのこと。例として、将来的には「2時間 ムービー見放題」「24時間 SNS使い放題」といったオプションを検討しているそうです。
povoって?:その他の注意点は
povoがスタートするのは2021年3月から。新規申し込みは専用のWebサイトから行います。また事前に申し込んで5月末までに契約すると、3000円相当の「au PAY」を付与するキャンペーンが始まりました。
povoは競合のオンライン専用プランと同じく、キャリアメールが利用できません。Webサービスのアカウント登録にキャリアメールのアドレスを活用している場合には、乗り換え前に登録変更作業が必要になるでしょう。
家族割の仕組みが用意されていないため、家族で契約しているauから移行する場合は要注意です。ドコモのahamoも家族割はありませんが、家族内にドコモユーザーがいる場合、そのユーザーの家族割対象に含まれます(ドコモからahamoへの通話が無料になる)。こうした仕様はpovoも検討していると報じられています。家族割を活用しているなら、サービスの詳細が明らかになってから申し込むのが良いでしょう。
関連記事
- ソフトバンクの新料金「SoftBank on LINE」って何? 【5つのポイント】でチェック
ソフトバンクが発表した通信サービスの新ブランド「SoftBank on LINE」とは、どのようなものなのでしょうか。5つのポイントでその特徴をチェックしていきます。 - 2021年3月開始! ドコモの新料金「ahamo(アハモ)」はどうお得? 【5つのポイント】でチェック
NTTドコモは2020年12月、スマートフォン向けの新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。「スマホ料金の値下げ」が取り沙汰される中に登場したahamoとは、どのような通信プランなのでしょうか? 5つのポイントで同プランの特徴をチェックしてみましょう。 - 月20GBで約3000円の「スマホ料金」 3月の値下げプラン開始に向け要チェック!【2021年1月版】
月3000円程度で20GBまで使えるスマートフォンの料金プランが注目を集めています。従来からある低価格のサブブランドもその特色を生かしてすみ分けを図り、低価格を売りにしていたやMVNOも同様の対抗プランを打ち出しています。1月7日時点で発表されているプランについて、ポイントを確認してみましょう。 - 出そろった「iPhone」シリーズ5機種 あなたにぴったりの1台はどれ?【2020年最新版】
2020年に発売された「iPhone」は計5種類。4月に発売された「iPhone SE(第2世代)」に加え、今秋に発売された5G対応の最新iPhone 12シリーズの4モデル「iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max」も登場しました。それぞれの機種は、どんな人に向いているのでしょうか。 - iPhoneやPixelが対応する「eSIM」って何? 普通のSIMカードとの違いは?【2020年11月版】
AppleのiPhoneやGoogleのPixelが対応をうたう「eSIM(イーシム)」。携帯電話で一般的に使われるSIMカードと何が違うのでしょうか。そもそも論を解説しつつ、対応機種も紹介します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.