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食器の「油汚れ」はどう落とす? 「道具」と「洗い方」をチェックしよう!

食器や調理器具に付いた「油汚れ」。皆さんはどう落としていますか? この記事では、油汚れを落とすための「道具」と「洗い方」に着目して、より良い洗い方を紹介します。

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 食器や調理器具を洗うときに、一番“困る”汚れの1つが「油汚れ」です。落とすのに困っている、という人もいるでしょう。

 この記事では、食器や調理器具に付いた油汚れを効率的に落とす方法を紹介します。

油まみれ
油が多く付いた食器や調理器具はどう洗えばいい?

油汚れを落とすための基礎知識

 食器や調理器具に付く油汚れは、「水に溶けにくい」「酸性」という特性があります。

水に溶けにくい

 「水と油」ということわざにもあるように、水分と油分は混ざり合うことは基本的にありません。そのため、油汚れを水だけで洗い流すことはできません

 しかし、水と油の両方に結び付く物質を介在させれば、その物質に油を結び付けて水に流すことができるようになります。水と油の両方に結び付く物質としては、大きく「乳化剤」と「界面活性剤」の2種類が知られていますが、食器用洗剤では後者を配合することで油汚れを落としやすくしています。

水と油
本来、水分と油分は混じり合うことはありません。食器用洗剤は、両者を結び付ける「界面活性剤」を配合することで油汚れを落としやすくします

酸性

 科学物質は、大きくpH(ピーエイチ/ペーハー:水素イオン指数)の大小によって「酸性」「中性」「アルカリ性」に分かれます。理科の授業的にいえば、pH7(中央値)のものを中性とし、それ未満のものは酸性、それを超えるものはアルカリ性と区分されます。

 ただ、日本において各種洗剤の品質基準を定める「家庭用品品質表示法」では、以下のように区分を行っています。

  • 酸性:pH0〜3
  • 弱酸性:pH3〜6
  • 中性:pH7〜8
  • 弱アルカリ性:pH8〜11
  • アルカリ性:pH11〜14

 化学反応の摂理に従うと、酸性の汚れはアルカリ性の洗剤で「中和」すると落ちやすくなります。これは食器洗いも同様で、食器や調理器具に付いた油汚れ(酸性の汚れ)は、(弱)アルカリ性の洗剤を使うと落ちやすくなります

洗う前に気を付けたいこと

 食器や調理器具の油汚れを落とす場合「通常よりも洗剤を多くつかう」「汚れや洗剤を流すのに水をたくさん使ってしまう」という人もいると思いますが、少しの工夫が使う洗剤と水の節約につながります

温かいうちに洗う

 油汚れは、冷えてしまうと落ちにくくなります。特に、肉類などから出る「脂」はその傾向が顕著です。可能な限り、食器や調理器具はすぐに(温かいうちに)洗うようにしましょう。

 また、できればぬるま湯で洗うこともおすすめします。

脂
特に肉類の脂は、冷えてしまうと落としにくくなってしまいます。なるべく早く洗うようにしましょう

キッチンペーパーなどで拭き取る

 油汚れは、洗う前にキッチンペーパーや使い古しの新聞紙で拭き取ると使う洗剤の量を減らせます。結果的に、洗剤を洗い流す際の水の量も減らせます。

油
新聞紙やキッチンペーパーで拭いてから洗うと洗剤や洗い流す水の量を減らせます

油分の少ないものから洗う

 食器や調理器具を洗う“順番”も、意外と重要です。「汚れのひどいものから洗った方が気分が良い」という理由で、人によっては油のこびり付いた食器や調理器具から洗っているかもしれません。しかし、油分を含む汚れが多いものから洗うと、洗剤の洗浄成分(界面活性剤を含む)が消耗してしまい、後で洗うものに汚れ(油脂分)が“移ってしまう”ことがあるのです。

 複数の食器や調理器具を一気に洗う場合は、汚れの少ないものから順番に洗うようにしましょう。そうすることで、使う洗剤の総量を抑えられます。結果的に、洗剤を洗い流す際の水の量も減らせます。

 先に挙げたキッチンペーパー(あるいは新聞紙)での拭き取りと合わせて心掛けると、より節約できます。

洗う
汚れの少ないものから順に洗うようにしましょう

油汚れ用のスポンジがあると便利!

 先述の通り、油汚れのひどい食器や調理器具を先に洗ってしまうと、その汚れが移ってしまうことがあります。できれば、汚れがひどい食器や調理器具用のスポンジを別途用意しておくことをおすすめします。

 そのスポンジは、できることなら油汚れに最適化したもの(≒泡の立ちやすいもの)を用意すると良いでしょう。ただし、洗剤の泡立ちが多いことと、油汚れが良く落ちることはイコールとは限らない(用いる界面活性剤の性質/配合率や液性に大きく依存する)ので、注意しましょう。

油汚れにおすすめの食器用洗剤

 油汚れを効率的に落とすには、液性が(弱)アルカリ性で、かつ界面活性剤の配合率が高めの洗剤を使うことをおすすめします。

 ただし、アルカリ性が強い洗剤は、肌への影響が大きくなりがちです。肌の弱い人は、洗う際に手袋を使うか、肌への影響が少ない傾向にある中性洗剤を使うと良いでしょう。

 以下に、自動食器洗い機(食洗機)用を含む、油汚れにおすすめの洗剤を幾つか紹介しますので参考にしてみてください(中性洗剤も含みます)。

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