検索
製品比較

「Amazon Fire TV Stick 4K Max」が10月7日発売 先代とは何が違う?

Amazonの「Fire TV Stick 4K」に、いよいよ新モデルが登場します。現行モデルと何が違うのか、簡単にチェックしてみましょう。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 アマゾンジャパン(Amazon)が9月9日、テレビにつないで使う映像デバイス「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を発表しました。Amazon.co.jpにおける税込み販売価格は、現行の「Amazon Fire TV Stick 4K」から据え置きの6980円です。発売は10月7日を予定しており、同日から順次、一部の家電量販店などでも販売される予定です。

 Fire TV Stick 4Kから約2年10カ月ぶりに登場する新モデルは、一体何が変わったのでしょうか。この記事では、Fire TV Stick 4K Maxの進化ポイントを簡単に解説していきます。

Fire TV Stick 4K
Fire TV Stick 4K(出典:Amazon)

そもそも「Fire TV Stick 4K Max」ってどういうもの?

 Fire TV Stick 4K Maxは、Amazonの映像デバイス「Amazon Fire TVシリーズ」のうち、スティックタイプのボディーを持つ4K表示対応モデルという位置付けです。フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応する「Amazon Fire TV Stick」の上位モデルでもあります。

 「4K」は対応する画面の最大解像度を指しており、4Kテレビで使われている3840×2160ピクセル(ドット)での表示が可能です。4Kテレビ、または4Kでの映像入力に対応するディスプレイと組み合わせることで、「Amazonプライムビデオ」などで配信されている4K動画コンテンツをキレイに表示できます

 「イメージが湧かない」という人は、4K動画を4Kテレビ/ディスプレイと組み合わせて表示すると同じ画面サイズのフルHDテレビ/ディスプレイの4倍きめ細かく表示できると思ってください。

解像度の模式図
フルHDと比べると、4Kは縦と横の解像度(画素の数)が2倍ずつとなっています。計算上、同じ画面サイズなら、4KはフルHDの4倍のきめ細かさを持つことになります

 その名の通りボディーはスティック(棒状)で、原則としてテレビのHDMI入力端子に直接差し込んで使います。物理的な制約で本体を直接差し込めない場合は、付属の「HDMI延長ケーブル」を使うことで取り付けられます。

 電源は内蔵していません。付属のACアダプターと付属のUSBケーブルを使って供給します。テレビにUSB端子が付いている場合、その電源供給能力が十分なら、ACアダプター抜きでも動作は可能です(Amazonによる保証はありません)。

付属品
Fire TV Stick 4K Maxの付属品。本体は基本的にテレビ/ディスプレイのHDMI入力端子に直接差し込みますが、端子周辺のスペースに余裕がない場合は付属の延長ケーブルを使って取り付けてください(出典:Amazon)

 Fire TV Stick 4K Maxにはインターネットに接続する機能が備わっています。

 Wi-Fi(無線LAN)を介して接続することで、「Amazon Prime Video」だけでなく、「YouTube」「Netflix(ネットフリックス)」「TVer(ティーバー)」「GYAO!(ギャオ)」「DAZN(ダゾーン)」「FOD(フジテレビオンデマンド)」「ABEMA(アベマ)」「Apple TV+」など、非常に多岐に渡るネット動画配信サービスを楽しめます。Webブラウザアプリをインストールすれば、一般的なWebサイトも閲覧可能です。

 Wi-Fiがない場合、あるいはより安定したネット接続を希望する場合は、別売の「イーサネットアダプタ」を購入すれば、有線LANでつなぐことも可能です。イーサネットアダプタは、Fire Stick TVのUSB(電源入力)端子につないで使います。

Ethernetアダプター
別売の「Amazon イーサネットアダプタ」を使うと、有線LANでネット接続することも可能です。より安定した通信を望む場合はおすすめです(出典:Amazon)

変更点その1:プロセッサ(CPUやGPU)とメインメモリ

 さて、ここからが本題。Fire TV Stick 4K Maxの変更点をチェックいていきます。

 1つ目の変更点は、いろいろな処理を行うプロセッサ(CPUやGPU)と、データを一時的に保管するメインメモリの容量です。

 CPU部分はFire TV Stick 4Kと同じクアッドコア(4コア)ですが、2チップ構成(MTK8695+MT7668)から1チップ構成(MT8696)に変更されています。メインメモリは1.5GBから2GBと0.5GB(512MB)増えています。

 これらの変更により、AmazonによるとFire TV Stick 4Kと比べると最大で40%のパフォーマンス改善が図れているそうです。

パフォーマンスアップ
プロセッサの変更とメインメモリの増量によって、Amazonによると最大で40%のパフォーマンス向上を図ったといいます

変更点その2:Wi-Fi 6対応

 2つ目の変更点は、Wi-Fi(無線LAN)の通信においてWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応したことです。Fire TVシリーズ全体としても、Wi-Fi 6への対応は初めてとなります。

 Wi-Fi 6は無線LANの最新規格で、電波強度が弱い場所やデバイス数が多い環境におけるスループット(実効通信速度)が改善することが特徴です。Wi-Fi 6対応の無線LANルーターと組み合わせることで、従来よりも快適な通信を期待できます。Fire TV Stick 4K Maxの場合、Wi-Fi 6なら最大1201Mbps(5GHz帯を利用した場合の理論値)で通信可能です。

 ちなみに、Amazonでは10月7日までの期間限定でバッファロー製のWi-Fi 6ルーター「WSR-1800AX4S」とのセット品の予約販売を行っています。それぞれ単品で買った場合と比べて3000円引きとなるので、「Fire TV Stick 4K Maxに合わせてWi-Fi 6環境を整えよう」と考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

セット
Amazonでは10月7日まで、Fire TV Stick 4K Maxとバッファロー製のWi-Fi 6ルーター「WSR-1800AX4S」とのセット品を販売しています。WSR-1800AX4Sのカラーはブラックとホワイトから選べます

変更点その3:リモコンの変更

 Fire TV Stick 4K Maxでは、付属するリモコンが「第3世代Fire TV 音声認識リモコン」に変更されています。このリモコンは2021年4月から単品販売されており、Fire TV Stickの新パッケージ版にも付属します。

 第3世代Fire TV 音声認識リモコンは、Fire TV Stick 4Kに付属する第2世代と比べると「Amazon Primeビデオ」「Netflix」「DAZN(ダゾーン)」「Amazon Music」のアプリボタンと「番組表」のボタンが追加されています。対応するアプリを別途導入する必要はあるのですが、利便性は確実に高まります。

リモコン比較
付属するリモコンは第2世代(左)から第3世代(右)に変更されました。ちなみに、第2世代リモコンに対応するFire TVシリーズは、ソフトウェアをあらかじめ更新しておけば第3世代リモコンにも対応できます

上位モデル「Fire TV Cube」は継続販売中!

 Fire TV Stick 4K Maxの上位モデルに相当する「Amazon Fire TV Cube」は、現時点では現行モデルが継続販売されます。簡単に特徴を紹介します。

 その名の通り、Fire TV Cubeはキューブ(立方体)形状のボディーを持ち、テレビとはHDMIケーブル(別売、セット販売もあり)で接続します。Amazon.co.jpでの販売価格はHDMIケーブル無し(通常版)が1万4980円、HDMIケーブルセットが1万5979円です。

 プロセッサのCPU部分は6コアで、ストレージは16GBとなっています。動画配信サービス用のアプリをたくさん入れても余裕なことが魅力です。メモリ容量は2GBです。

 Fire TV Cubeは本体に“直接”話しかけて音声操作することも可能で、本体にスピーカーも内蔵しています。そのため、テレビの電源が入っていない状態でもスマートスピーカー代わりに使えます。他の2モデルとは異なり、有線LAN接続用のイーサネットアダプタも付属します。

Fire TV Cube
Fire TV Cubeは現行モデルを継続販売します(出典:Amazon)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る