月990円で3GB、「LINEギガフリー」もうれしい ソフトバンク「LINEMO(ラインモ)」を5つのポイントでチェック【2022年4月版】
「LINEMO(ラインモ)」はソフトバンクが2021年3月に開始したスマートフォン向けの料金ブランドです。月額料金が比較的安価なオンライン専用プランの1つについて、2022年4月時点での情報をもとに5つのポイントでチェックしていきましょう。
「LINEMO(ラインモ)」はソフトバンクが2021年3月に開始したスマートフォン向けの料金ブランドです。月額料金が比較的安価なこのオンライン専用プランについて、2022年4月時点での情報をもとに5つのポイントでチェックしていきましょう。
LINEMOって?:LINEが無料、PayPayでも支払えるオンライン専用プラン
「LINEMO(ラインモ)」は、ソフトバンクが提供する通信プランのブランドです。ソフトバンクやY!mobile(ワイモバイル)の実店舗等では申し込み手続きなどが行えないオンライン専用プランであり、利用できるサポートや一部サービスが制限されるぶん、安価に利用できるという仕組みです。
ブランド名称に“LINE”の文字が入っているのは、MVNOとして格安SIMサービスを提供していた「LINEモバイル」を、ソフトバンクが2021年3月に吸収合併したため。LINEを使う際のデータ通信がカウントされない(後述)のも大きな特徴です。
LINEMOの料金はクレジットカードと口座振替で支払えますが、グループ企業が提供している「PayPay」で支払えるのもユニークな点です。
LINEMOって?:料金は月額990円から
LINEMOは4月現在、1カ月に3GBまで高速通信が利用できる「ミニプラン」と、20GBまでの通信できる「スマホプラン」の2種類を提供。ミニプランの基本料金は、月額990円(税込、以下同)、スマホプランは月額2728円です。
ミニプランとスマホプランでは、それぞれ月間のデータ通信量を超過した場合の最大通信速度が異なります。ミニプランは最大300kbpsに制限されますが、スマホプランなら最大1Mbpsでデータ通信が行えます。1Mbpsなら、SNSやテキスト中心のWeb閲覧ならさほど困らないでしょう。
ちなみに、両プランともに、1GBあたり550円で通信量の追加チャージが可能です。
LINEMOって?:LINEのデータ量を消費しない
LINEMOならではの特徴として押さえておきたいのは、メッセージアプリ「LINE」に関するデータ通信量がカウントされない「LINEギガフリー」です。
つまりLINEMOなら、LINEのメッセージ(トーク)のやりとりや、音声通話・ビデオ通話などを利用した際に、データ通信量が消費されません。
ただし、位置情報の共有や、LINE LIVE、スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、基本機能以外はデータ通信量がカウントされます。
また、LINEスタンプ プレミアム(ベーシックコース/デラックスコース)に加入すると、LINEポイントが240ポイント毎月プレゼントされるというポイントバックキャンペーンも用意されています。普段からLINEのヘビーユーザーという場合には、メリットが多いサービスと言えるでしょう。
LINEMOって?:通話定額はオプション
LINEMOの音声通話料金は22円/30秒の従量制です。標準で通話定額サービスは付きません。
もちろん有料の通話オプションも用意されており、通話頻度が多い場合には、1回あたり5分以内の通話がかけ放題となる「通話準定額」を月額550円で、時間制限なしで国内通話がかけ放題になる「通話定額」が月額1650円で利用できます。
これらのオプション料金は、「通話オプション割引キャンペーン」によって、契約後から1年間のみ、それぞれ0円、1100円へ割引されます。しかし、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」は標準で1回5分間までの通話定額が付与されているため、LINEMOにはやや割高感があります。またKDDIの「povo 2.0(ポヴォ)」も「5分以内かけ放題」オプションを月額550円で提供していますが、基本料が無料であること、データ料金を“トッピング”としてきめ細かく追加できるなどの違いがあります。
ただ先述の通り、LINEMでは、LINEギガフリーによってLINE通話でデータ通信量が消費されません。家族や友人間での通話に関しては、こうした機能を活用することが節約のカギになるでしょう。
LINEMOって?:注意点をチェック
LINEMOには、実店舗で申し込みができない以外にも、いくつか注意したいポイントがあります。検討時には、以下の2つは押さえておきましょう。
1つ目は、キャリアメールや留守番電話サービスなどが利用できないことです。LINEMOはメールアドレス(メールアカウント)を提供しておらず、新規でキャリアメールは発行されないため、事前に別のメールアドレスが必要です。
ただし、ソフトバンクやY!mobileのキャリアメールアドレスを持っているなら、年額3300円の「メールアドレス持ち運び」サービスに加入することで継続利用できます。またはNTTドコモとKDDI(au)も同様のサービスを用意しています。
メール持ち運びは、ソフトバンクユーザーとY!mobileがLINEMOへ移行する、または他キャリアから乗り換えるタイミングでしか申し込めないので注意が必要です。
2つ目は、LINEMOに家族割や光回線セット割といった類の割引の仕組みが用意されていないことです。
ソフトバンクやY!mobileなど、ブランド間をまたいだ家族割引サービスも用意されていません。現状の通信プランが家族割を想定した運用になっている人は、この点を注意しておきましょう。
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