Kindle初の読み書き一体型「Kindle Scribe」で何ができる? 大型電子ペーパーに手書き機能 付属ペンの違いに注意!
米Amazon.comがKindleの新モデル「Kindle Scribe」(キンドル スクライブ)を発表し、日本でも11月30日に発売されます。
米Amazon.comがKindleの新モデル「Kindle Scribe」(キンドル スクライブ)を発表し、日本でも11月30日に発売されます。iPad並みのサイズに大型化された電子ペーパーディスプレイなどが特徴です。気になるKindle Scribeで何ができるのか、見ていきましょう。
小林 カサゴ
Fav-Log編集部員としてアウトドアや家電、ガジェット、車などを担当。ITmediaで長くITトレンドやネットの話題、業界事情、ガジェットなどを取材する一方、学生時代の野宿旅行から各地でキャンプを楽しんできました。キャンプのポリシーは「シンプルに」。最近は三浦半島に通って海釣り(主にライトゲーム)を楽しんでます。ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。思い出のキャンプ地は大雪山・旭岳のテント場。最愛のガジェットはJornada 690。好きな魚はカサゴとオオモンハタ。
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10.2型ディスプレイ&手書き対応
Kindle Scribeは、10.2型の電子ペーパーディスプレイを搭載。従来のハイエンドモデルである「Kindle Oasis」の7型、「Kindle Paperwhite」の6.8型と比べ、かなりの大型化を果たしています。その上で精細度は300ppiと、Kindle Oasis/Paperwhiteと同等を確保しています。
漫画を大きな表示で楽しめるほか、雑誌・ムック、大型本などレイアウトが表示されている電子書籍がかなり読みやすくなりそうです。老眼の方も恩恵を受けられるでしょう。
大型ディスプレイと並ぶ目玉機能が「手書き機能」。付属ペンを使い、電子書籍に手書きの付せんを付けたり、ノートを作ったりといったことができます。付属ペンは充電不要で、本体にマグネットで装着して収納しておけます。詳細は次項で紹介します。
バッテリーは読書だけなら12週間、読み書きしながらでも3週間持続するとしています。USB Type-C充電ケーブルの採用や、ライトの色調調節&明るさ自動調節機能など、従来モデルが持つ機能性も備えています。
本体サイズは196×230×5.8mm、重さ(本体のみ)は433g。Kindle Oasis(159×141×3.4〜8.4mm、188g)、Kindle Paperwhite(174×125×8.1mm、205g)と比べ大きく重くなっていますが、厚さが抑えられています。ただし重さはPaperwhiteの2台分以上。読書スタイルによっては重さを感じるかもしれません。
手書き機能で何ができる?
Kindle初の「読み書き一体型」をうたうKindle Scribe。最大の売りでもある手書き機能について見てみましょう。
まず、読書に便利な付せん機能。対応するKindle書籍コンテンツに、手書きの付せんを追加できます。メモを追加したい箇所でタップし、付せん用の窓にペンで書き込めばOK。本を読みながら得た“気付き”をさっと手書きでメモしておけるのはありがたいですね。
書き込んだメモやハイライトは電子メール経由でエクスポートもできるとのこと。メモをしながら読み、後でメモをまとめて読み返す──といった読書スタイルもできそうです。
ただし、漫画や雑誌・一部の実用書など、手書き入力に対応していない書籍もあるとのことです。
ノートとして使える機能もあります。まっさらな白紙のノートとして自由に書き込めるほか、罫線付きやToDoリストなどのテンプレートを使ったノートも作成できます。会議のメモや授業のノートを取ったり、日記を書いたりと、使い方はさまざま。読書後の頭が活性化した状態でノートを呼び出し、思いつきを書き出していくブレストをする……といったことが手軽にできそうです。
「Send to Kindle」機能を使い、スマートフォンやPCからPDFやWord文書(.doc/docx)などを転送すれば、PDFに直接メモを書き込んだり、Word文書に手書きの付せんを追加したりといったことも可能になっています。
同様の機能を持つ電子ペーパー端末として、華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)の「HUAWEI MatePad Paper」があります。同端末は筆圧感知対応ペンなど機能で優れている面もありますが、Kindle Scribeは価格やKindleストアと直結している利便性などで有利になりそうです。
「スタンダードペン」と「プレミアムペン」の違いは?
Kindle Scribeは、「スタンダードペン」と「プレミアムペン」という2種類の付属ペンから選べます。機能も価格も違うので、チェックしておきましょう。
プレミアムペンは、スタンダードペンにない機能として「消しゴム機能」と「ショートカットボタン」を搭載しています。消しゴム機能はペン先の反対側に設定されており、手書き内容を消したり修正したりしたい時は、ペンを逆さまにしてなぞれば消せる仕組みのようです(ワコムのペンタブレットと同じ方式ですね)。スタンダードペンでは画面からペンを消しゴムに切り替えて使う方式だと思われます。
ショートカットボタンは割り当て機能をカスタマイズでき、ペンやマーカーの切り替えなどをスムーズに行えるとのことです。
それぞれのペンは充電やペアリングが不要ですぐに使うことができ、Kindle Scribe本体にマグネットで着脱できる点は共通しています。紙のような書き心地を実現したというペン先は交換式になっており、へたったら新品のペン先を購入してリフレッシュできます。
プレミアムペン付きは、本体ストレージ容量が16GB、32GB、64GBの3つから選択でき、価格(税込、以下同)はそれぞれ5万1980円、5万4980円、5万9980円となっています。
スタンダードペン付きはストレージ容量が16GBのみとなり、価格は4万7980円です。
16GBモデルの価格差は4000円です。プレミアムペンは別売りもされますが、価格は9980円。スタンダードモデルに後から追加すると合計でプレミアムペン付き32GBモデルが買える出費になってしまうので、ここはよく考えたいところ。32GB/64GBモデルが欲しいならプレミアムペン付き一択となります。
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