「ポイント投資」おすすめ5選 ネットやアプリで元手0円から投資デビュー! FPがメリット・デメリットから始め方まで解説
「投資を始めたいけど、損をしたくない」、「投資をする資金がない」。そんな人におすすめしたいのが「ポイント投資」です。現金を使わずにポイントサービス各社のポイントで投資ができるので、手元のお金を減らすことなく、気軽に投資が始められます。投資の知識がなく、何から始めたら良いのか分からない投資初心者は、ポイント投資で投資デビューしてみてはいかがでしょうか。ここでは、ポイント投資ができるポイントサービスとメリット・デメリット、ポイント投資の始め方などを分かりやすく解説します。
「投資を始めたいけど、損をしたくない」、「投資をする資金がない」。そんな人におすすめしたいのが「ポイント投資」です。現金を使わずにポイントサービス各社のポイントで投資ができるので、手元のお金を減らすことなく、気軽に投資が始められます。投資の知識がなく、何から始めたら良いのか分からない投資初心者は、ポイント投資で投資デビューしてみてはいかがでしょうか。
ここでは、ポイント投資ができるポイントサービスとメリット・デメリット、ポイント投資の始め方などを分かりやすく解説します。
石倉博子
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
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※投資には元本割れのリスクがあります。また、手数料がかかる場合もあり、利益については課税対象となります。ポイント投資も投資行動となりますので、リスクを理解し、自分自身の判断と責任に基づいて行ってください
「ポイント投資」って何?
「ポイント投資」とは、企業がサービス利用者に付与したポイントを利用し、利用者が株や投資信託などを購入できるサービスのことです。現金を使わずに投資ができるので、投資をこれから始めたい人にとっては、”投資の入り口”として適したサービスといえます。
ポイント投資に使えるポイントは、ポイント投資サービスを運営している証券会社によって異なります。そのため、普段ためているポイントがあるなら、そのポイントに対応している証券会社を選ぶ必要があります。
ポイント投資と似た言葉で「ポイント運用」があります。ポイント運用は、ポイントを使って運用の疑似体験ができるサービスです。実際に金融商品を購入しているわけではないので、金融商品の受益権は発生しません。運用で増減したポイントは、引き出して買い物などに利用できます。
ポイント投資ができる主なポイントサービスをチェック!
ここでは、実際にポイントを使って金融商品を購入する「ポイント投資」の主なサービスを紹介します。
楽天ポイント
楽天市場でよくネットショッピングをする人なら、楽天ポイントを使ってポイント投資を始めるとよいでしょう。楽天カードを利用したり、定期的に開催しているキャンペーンを活用したりすれば、効率良くポイントをためることができます。
楽天ポイントでのポイント投資は「楽天証券」を利用します。楽天証券では、投資信託、国内株式、米国株式、バイナリーオプションまで、ポイントで投資できます。
Tポイント
コンビニやレストラン、ドラッグストアなど多くの実店舗でTポイントをためることができます。クレジット機能付きTカードで買い物をすれば、さらにポイントがたまります。
Tポイントでポイント投資をするには、「SBI証券」を利用するとよいでしょう(出典:Tポイント投資)。SBI証券はネット証券の最大手です。100円から投資信託を購入することができ、インターネットコースなら手数料が0円です。さらにTポイントを使ってNISAで投資信託を購入することもできます。
dポイント
ドコモユーザーなら、dポイントを効率良くためることができます。dカードを使って決済をすればさらにポイントがたまります。また、スマホ決済「d払い」を利用すれば、支払額に応じてポイントがたまり、たまったポイントは支払いに使えます。
dポイントでポイント投資をするには、「日興フロッギー」を利用するとよいでしょう(出典:日興フロッギー)。日興フロッギーはSMBC日興証券が運営する投資サービスです。100ポイントから株が購入でき、NISA口座も利用できます。
Pontaポイント
Pontaポイントはローソンを始め、レストランや家電量販店など多くの実店舗でためることができるポイントです。au PAYやau PAY カードを利用すれば効率良くポイントをためることができます。
Pontaポイントでポイント投資をするには、「auカブコム証券」を利用するとよいでしょう(出典:auカブコム証券)。投資信託の購入には100円以上、1円単位でポイントが使えます。購入手数料は無料なので気軽に始めることができます。
Vポイント
Vポイントは三井住友カードの利用でためることができるポイントです。セブンイレブン、ローソン、マクドナルドなどの対象店舗で三井住友カードを利用してタッチ決済で支払うと、ポイントが最大5%還元されます。
Vポイントでポイント投資をするには、「SBI証券」を利用します(出典:SBI証券Vポイントサービス)。SBI証券の口座開設、投資信託や国内株式など、さまざまな取引に応じてVポイントがたまります。Vポイント1ポイントが1円として投資信託の購入に使えます。
ポイント投資のメリットは「元手0円で始められる」こと!
ポイント投資を始める前に、ポイント投資のメリットとデメリットを理解しておきましょう。
元手0円で始められる
買い物やサービスの利用によってたまったポイントで投資を始められるので、元手が要りません。仮に損が出たとしても、もらったポイントが減るだけなので、思い切った投資にもチャレンジしやすいですね。
少額から始められる
多くのポイント投資が1ポイント1円として、100円から投資信託が購入できる仕組みになっているので、投資の入り口として気軽に始めることができます。
ポイント投資のデメリットも確認しておこう
ポイントで購入できる金融商品が限られている
ポイント投資で購入できる金融商品は、国内株式と投資信託、あるいは投資信託だけなど、購入できる金融商品が限られています。外国株式やETF、FXなど、さまざまな対象に投資したい人にとっては物足りないでしょう。
利用できない制度やサービスがある
ポイント投資ではNISA口座が利用できない、積立投資ができないなど、利用できる制度やサービスが制限されている場合があります。現金での投資に比べて自由度は低くなります。
手数料や税金がかかる
ポイント投資といっても、現金の投資と同様に、購入商品によっては手数料がかかります。また、利益が出た場合は課税の対象となります。
元本割れのリスクもあり
ポイント投資は気軽に始めることができますが、運用の仕組みは一般的な投資と同じです。元本が保証されているわけではないので、予想以上にポイントが減ってしまう場合もあります。
このようなリスクを理解し、自分自身の判断と責任に基づいてポイント投資を行いましょう。
ポイント投資の始め方 手順は4つ!
ポイント投資のメリット・デメリットを理解したら、いよいよポイント投資を始める段階にきました。手順に沿ってポイント投資デビューをしましょう。
1.ポイントを決める
ポイント投資を行うポイントサービスを決めましょう。普段の生活、ライフスタイルを振り返って、ためやすいポイントを選択しましょう。使えるポイントは証券会社1社につき1つなので、ポイントが決まれば、おのずと開設する証券会社も決まります。
2.証券会社に口座を開設する
Webサイトの口座開設申込から、氏名・住所などの本人情報を入力し、申し込みます。その際、各種規約などを確認します。次に、本人確認書類(マイナンバー確認書類+本人確認書類)を提出します。これで口座開設が完了します。
その後、各種パスワードが記載された口座開設完了通知が送られてきます。これらを使って初期設定を行えば、取引が可能となります(手順は証券会社によって異なります)。
3.投資対象を決める
ポイント投資ができる投資対象は限られている場合が多いですが、株式投資と投資信託が対象となっている証券会社は多いと思います。「元手0円だから冒険したい」という人は高いリターンが狙える株式投資を、「分散投資でリスクを抑えたい」という人は投資信託を選ぶとよいでしょう。
4.投資銘柄を選ぶ
株式は通常100株からしか購入できませんが、ポイント投資では1株から購入できます。そのため、気になる会社があればすぐにでも購入できます。好きな銘柄を数100円程度でちょこちょこ買って、大きく育てていけば、単元株になったときに株主優待が受けられるかもしれません。
個別株は値動きが激しい場合があるので、普段から株価を気にしておく必要があります。そういう意味では、好きな会社やなじみのある会社の株を持っていると、値動きを追うのも苦にならないでしょう。
値動きを気にしていられない、ほったらかしにしたいという人は投資信託がよいでしょう。投資信託もたくさんの種類があるので、何を選んだら良いのか分からない人は、「つみたてNISA」の対象商品の中から選ぶとよいでしょう。
金融庁が長期の積立、分散投資に適した一定の投資信託を厳選しているので、大きく失敗する可能性が低いといえます。運用はプロが行ってくれるので、投資の知識がなくても続けられます。
投資の第一歩としての「ポイント投資」
普段の買い物やネットショッピング、さまざまなサービスを使うことで、ポイントをためることができます。ためたポイントを支払いに充てたり、商品と交換したりして有効活用できていれば良いですが、中にはためても使わずに、有効期限が切れて消滅してしまったポイントもあるのではないでしょうか。
ためたポイントをポイント投資に利用すれば、基本的には、そのポイントの有効期限はなくなります。ポイントを有効期限内に使いきることに頭を悩ませる必要がなく、ポイントを無駄にすることもないのがポイント投資です。
また、投資初心者にとっては、現金を使わずに投資ができるので、投資への心理的ハードルが低くなります。投資の第一歩として、ポイント投資を始めてみてはいかがでしょうか。
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