【ポイ活】「楽天ポイント運用」をやってみた 3カ月間運用してみて、結果は……? ポイントをためたら「増やす」ができる時代に
買い物をするたびにポイントが付くことが多くなりました。店舗オリジナルのポイントだけではなく、決済方法に応じてポイントがもらえることも増えています。そのポイントは買い物に使うこともできますが、「運用」で増やすことも可能です。今回は、楽天の「ポイント運用」を実際に試してみたので、注意点や感想を紹介します。
買い物をするたびにポイントが付くことが多くなりました。店舗オリジナルのポイントだけではなく、決済方法に応じてポイントがもらえることも増えています。そのポイントは買い物に使うこともできますが、「運用」で増やすことも可能です。
今回は、楽天の「ポイント運用」を実際に試してみたので、注意点や感想を紹介します。
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
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「ポイント運用」とは? 「ポイント投資」とどう違う?
ポイ活をしている人は、毎月たくさんのポイントをゲットしているのではないでしょうか。ただためるだけではなく、もっと増やしたいと思っている人は、すでに「ポイント運用」を始めているかもしれませんね。
似たような名前の「ポイント投資」というものもあります。どちらもポイントを活用しますが、「ポイントで戻ってくるか、現金で戻ってくるか」が大きな違いとなります。
ポイント運用は、疑似的に投資を体験できるサービスです。実際に金融商品を購入するわけではなく、ポイントのまま運用します。運用ポイントは、実際の投資信託などの基準価額に連動して増えたり減ったりします。
また実際に金融商品を購入するわけではないので、証券口座は必要ありません。主なポイント運用サービスには、楽天だけではなく、キャッシュレス決済サービスの「PayPay」や、Pontaポイントを運用できる「au PAY」、dポイントの運用ができるものなど、各社さまざまなサービスを展開しています。
ただ、運用に使えるポイントに制限がある場合があるので注意が必要です。楽天の場合は、通常ポイントのみが運用に使えます。期間限定ポイントは使用できません。
一方「ポイント投資」は、ポイントで金融商品を購入するサービスのこと。金融商品を売却したら、現金が証券口座に入ります。そのため、ポイント投資の場合は証券口座が必要です。
初心者におすすめなのは「ポイント運用」
ポイント投資とポイント運用は別のサービスで直接比較できませんが、手軽さでは「ポイント運用」がおすすめです。元手0円で始められるのが大きなメリットといえます。その他にも理由はあります。
理由1:証券口座が不要
ポイント投資をするには、証券口座が必要になります。手続きには時間がかかるため、これが面倒と感じてしまう人もいるでしょう。ポイント運用なら、スマホのアプリからも簡単に利用できるので、ハードルはとても低いといえます。
理由2:選択肢が少ない
楽天のポイント運用には「アクティブコース」と「バランスコース」の2つしかありません。PayPayの場合は、長期運用向けの「金(ゴールド)コース」や、短期運用向けの「テクノロジーコース」など5種類となっています(出典:PayPay)。一方のポイント投資は証券会社が用意する株式や債券などさまざまな金融商品から選びます。金融商品に関する知識も必要で思わぬリスクを負う可能性もあります。
どのように運用するのか、ある程度コースが決まっているのもポイント運用のメリットといえます。
楽天のポイント運用を3カ月間やってみた! 感じたメリット・デメリット
楽天のポイント運用をするには、楽天ポイントが必要です。買い物で楽天のクレジットカード「楽天カード」を使用したり、「楽天市場」で買い物をしたりすることでポイントをためられます。
楽天のポイントを運用するには、まずコースを選び、その後ポイントを追加する必要があります。100ポイント単位から始めることができます。
楽天ポイント運用には、「アクティブコース」と「バランスコース」があります。アクティブコースは、日々の動きが大きく積極的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
一方バランスコースは、日々の動きが小さく安定的な運用を目指すコースです。「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の基準価額の値動きを原則反映します。
楽天ポイントを追加しても、すぐに反映はされません。例えば筆者が3月12日に追加したポイントは、3月14日に追加手続きが完了しました。手続きが完了すると、追加や引き出しができるようになります。
そしてポイント変動は3月15日からです(土日祝日の場合は、翌営業日から変動)。
実際に楽天ポイントのポイント運用をしてみて感じたのは、上がっても下がってもあまり気にならないということでした。筆者は投資経験があるので、これまで相場の上下を経験しているからかもしれません。
楽天ポイントを使用することで、現金で金融商品を購入するよりも精神的な負担が少ないように感じました。ポイントといっても「運用」なのでマイナス局面もありますが、そうなっても「ポイントだから」と思えてしまう……。これが現金だったら、「ああ、下がってしまった」と落胆することも多いと思うので、ポイントと現金では重みが異なるのかもしれません。
感じ方には個人差があるものの、実際に投資を始める前に感覚をつかみたいという人には、ポイント運用は便利でしょう。
ただ、元本が保証されているわけではないので、予想以上にポイントが減ってしまう場合もあります。リスクを理解し、自分自身の判断と責任に基づいてポイント運用を行いましょう。
筆者は、アクティブコースに2600ポイント、バランスコースに2000ポイント、ポイント利息(後述)に3000ポイントを追加し、3カ月間運用してみました。結果は……
アクティブコースはマイナス1.8%で2553ポイント、バランスコースは運用益0.0%となっていますが、若干減って1999ポイントとなりました。始めたときの市況が非常に良かったということもありますが、残念ながら現時点ではプラスになっていません。もう少し継続して、様子を見てみようと思います。
リスクが不安なら「ポイント利息」もある
リスクを負いたくない人の場合、「ポイント利息」というサービスもあります。ポイント数を設定するだけで、預入期間とポイント数によって所定の利率に応じてポイントを増やすことができるサービスです。所定の利率は年0.108%(月0.009%)となっています。
大きく増やすには不向きな方法ですが、利息だけで良いならこちらを活用するのもよいでしょう。
実は筆者は「ポイント利息」も利用しています。2021年10月に1000ポイントを追加し、2022年10月に1ポイントの利息がつきました。その後2000ポイントを追加して、現在は3001ポイントになっています。
慣れてきたら「ポイント投資」を検討してみては?
リスクを取ることができ、自分で投資信託や国内株式、米国株式、バイナリーオプションなどに投資をしたいと考えているなら、「ポイント投資」を検討するのもよさそうです。単発での購入もできますし、積立投資も可能です。使用するポイントも自分で設定でき、もしポイント数が設定額以下なら購入は見送られることになります。
ただ、楽天のポイント投資を使用するなら、楽天証券の口座が必要になります。また金融商品によっては手数料がかかり、利益が出た場合は課税の対象となります。
ポイ活ではポイントをためて買い物などで使うのがメインでしたが、最近ではポイント運用やポイント投資をする人も増えてきています。もしポイントに余裕があるなら、「ポイントを使う」から「ポイントを増やす」にシフトしてもよさそうですね。
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