検索
コラム

「11月の登山」何を着ていけば良いの? 登山好きライターが選び方とお手本スタイリングを紹介(1/2 ページ)

紅葉登山などで、多くの人が山を訪れる11月。ふもとは過ごしやすい気温でも、山の上は低山であっても冬のような気温になるため、防寒対策や汗冷えを起こさない服装やグッズ選びが重要です。

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 紅葉登山などで、多くの人が山を訪れる11月。ふもとは過ごしやすい気温でも、山の上は低山であっても冬のような気温になるため、防寒対策や汗冷えを起こさない服装やグッズ選びが重要です。

11月登山の最適な服装
11月登山の最適な服装は?

 今回は、11月の登山におすすめのスタイリングや、山頂の気温に合わせて用意すべきウェアや防寒グッズを紹介します。ウェアを適切に選んで、安全で快適な登山を楽しんでくださいね!

おかだあきほ

おかだあきほ

フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。

→著者のプロフィールと記事一覧

11月の登山では重ね着がカギ! おすすめスタイリング

 ふもとは20度前後でも、山頂に向かうにつれて10度前後の冬のような気温になる11月。外気温は低い一方で、行動中は体温が上がります。

 外気温によって汗が冷やされ体熱が奪われると体力消耗に繋がったり、風が強いと低体温症になったりする危険も。気温と体温の差が激しい秋こそ、ウェアの重ね着(レイヤリング)が安全・快適な登山のカギなのです。

11月登山の最適な服装
ウェアを重ね着して安全かつ快適に行動しよう

 筆者は普段、汗を吸収しやすく体をドライに保つ登山用インナーに、吸湿・通気性の高い長袖、その上にソフトシェルやシャツなどのミドルレイヤーを羽織ります。

 風が強い場合や雨が降っているときは、その上に防水透湿性の高いゴアテックス素材のアウターレイヤーを重ね着。下は防水性・防風性の高いトレッキングパンツ、頭には撥水性の高いキャップをかぶり、急な雨や風に備えています。

11月登山の最適な服装
登山ウェアは重ね着が基本! 体温や環境によって細かく調整しよう

 登りはじめや山頂での休憩中、そして下山中はミドルを重ね着し、行動中に暑いと感じたら、前のファスナーやボタンを開けて服の中を換気する、脱いでインナーと長袖のみになるなど、体がほてりすぎないように細かく調整しています。ミドルレイヤーは前あきのタイプを選ぶと着脱がしやすいのでおすすめです。

11月登山で用意するウェア1:ミドルレイヤー

 ミドルレイヤーは季節を問わず用意しておきたいウェアですが、特に汗が冷えやすい秋は重要。筆者はこの時期、薄手で風を通しにくい長袖シャツと、保温性のあるソフトシェルジャケットの両方をバックパックに入れています。

 標高1000m以下の低山や、天気が良く風がほとんど吹いていない場合などは長袖シャツのみで充分ですが、気温が10度前後の場合や急な登り坂が少ない山、下山中などで体温が上がりにくい場合などは、保温性のあるジャケットをプラスします。

11月登山の最適な服装
汗抜けと保温性、防風性などを兼ね備えたミドルレイヤーを常備

 ダウンやフリースよりも通気性があるため熱がこもりにくく、汗冷えも起こりにくいのがメリットです。なおミドルレイヤーは、大きすぎず、小さすぎずなジャストサイズを選ぶのがベター。下に厚手の長袖を重ね着したり、上にレインジャケットを羽織ったりしてもゴワつきません。

おすすめアイテム

ティートンブロス サブジャケット

 保温性と通気性をあわせ持つ素材「Octa」を使用したジャケット。秋冬の肌寒い環境下で活躍します。

11月登山で用意するウェア2:フリース・ダウン・中綿ジャケット

 秋の登山では、行動中に着るミドルレイヤーのほかに、保温着となるフリースや薄手のダウン、中綿ジャケットなども用意しておきたいところ。こちらは、行動中に着るウェアというよりも、ベンチに座って休憩をしたり、山頂でご飯を食べたりと、止まっている時に体を温めるウェアです。

 登山中は暑くても、止まると急に冷えを感じるもの。一度冷えてしまうと再度体を温めるのに時間がかかるため、おやつを食べたり、食事の用意をしたりする前に、まずはフリースやダウンなどを着て保温することが重要です。

11月登山の最適な服装
休む時には保温着を着て体を冷やさないように!

 保温着を着たまま行動することはNGではありませんが、保温性重視で通気性が低く、熱がこもりやすいものも多いため、体のオーバーヒートには注意しましょう。

 なお、フリースやダウンは軽量で温かいのに対し、ぬれると保温性が下がるデメリットがあります。また化学繊維を使用した中綿ジャケットは、ぬれても保温性を損ないにくいメリットがある一方、フリースやダウンよりは重いものが多いのがデメリットです。それぞれの特徴をふまえて、自分の好きなものを選びましょう。

おすすめアイテム

ザ・ノース・フェイス マウンテンバーサマイクロジャケット

 ユーザーが多い人気のフリース。薄手ながら暖かく、シンプルなカラーリングなので普段使いにもおすすめです。

11月登山で用意するウェア(山頂気温10度前後の場合):保温性の高い帽子・手袋・靴下

 山頂が10度前後と、冬の関東ほどの気温になる場合には、冬用帽子、ネックゲイター、厚手の靴下、そして手袋など、保温性の高い小物を用意しましょう。帽子は耳あて付きのキャップやニット帽を選ぶことで、冷えがちな耳を寒さから守ることができます。

 ネックゲイターは首元のしまり具合を調整できるものや、鼻まで覆える長いものを選ぶと、風が強い日でも暖かく過ごせておすすめです。

11月登山の最適な服装
山頂気温10度前後の場合は、保温性の高い小物を選ぼう

 厚手の靴下は、足首まですっぽりと覆う長めのものを選ぶようにしましょう。保温性が高くムレを防ぐ効果も期待できるメリノウール素材のものもおすすめです。

 手袋はさまざまな素材や形がありますが、秋冬は裏起毛タイプや防風性の高いものがベター。親指や人差し指部分がスマートフォン操作に対応しているものを選ぶと、スマホ操作をするたびにわざわざ手袋を外す必要がなくて便利です。

11月登山の最適な服装
指先が自由に使えるリストゲイターなら、食事やスマホ操作もスムーズ

 手袋の代わりに、手のひらや手首を温めるリストゲイターもおすすめ。スマホ操作もストレスなくできる上、山ご飯を調理するときにも重宝します。厚手の手袋よりもお箸が持ちやすいのも便利ですよ!

おすすめアイテム

ミレー プリマロフト リバーシブル キャップ

 耳あて付きの冬用キャップ。中綿には、軽くて保温性の高い素材「プリマロフト」を使用しています。

11月登山で用意するウェア(山頂気温10度以下の場合):ウール入りのベースレイヤー

 標高2000m級の山や11月下旬の低山などでは、山頂の気温が10度以下になることもしばしば。そんな時には、ウール入りなど保温性の高いベースレイヤー(インナー)を選ぶのがよいでしょう。

11月登山の最適な服装
気温が低い環境下では、メリノウール入りのインナーがおすすめ

 おすすめは、メリノウール入りのもの。メリノウールは保温性や吸湿性が高く、体を暖かく保つ上、汗を素早く吸い取ってくれるので汗冷えが起こりにくいメリットがあります。さらに防臭性もあるため、長時間着続けていても臭いにくいのも魅力です。

 冷え性の人や寒がりの人、そして雪が降る可能性がある場所に行く際などは、保温性の高いタイツをトレッキングパンツの下にはくと、冷えを感じず暖かく過ごすことができます。

おすすめアイテム

アイスブレーカー オアシス LS クルー

 保温性が高く、雪山登山にも使える一着。縫い目がフラットでストレスなく着られるのも魅力です。

人気のアウトドアジャケットをチェック

人気の登山靴をチェック

無料でお試し 音楽聴き放題!

Apple Gift Cardで、楽天ポイントがたまる・使える!

Google Play ギフトコードで、楽天ポイントがたまる・使える!

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る