家電系ライターが注目している「AV家電」3選ビジュアル機器編 液晶テレビと有機ELテレビの違いとは?
2023年もさまざまなオーディオ&ビジュアル家電が登場しました。テレビは高画質化・高音質化に磨きがかかったほか、Amazon Fire TVなどのストリーミングデバイスが普及するなどの変化も見られました。今回は、4Kテレビやストリーミングデバイスなど、2024年も引き続き注目のビジュアル機器のおすすめ3選を紹介します。
2023年もさまざまなオーディオ&ビジュアル家電が登場しました。テレビは高画質化・高音質化に磨きがかかったほか、Amazon Fire TVなどのストリーミングデバイスが普及するなどの変化も見られました。
今回は、4Kテレビやストリーミングデバイスなど、2024年注目のビジュアル機器のおすすめを紹介します。
森坂光郎
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
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液晶テレビと有機ELテレビの違いとは?
現在の家庭用テレビは、大きく分けて「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」に分けられます。液晶テレビは3色のカラーフィルターの後ろからバックライトを当てる方式で、有機ELテレビはその名の通りの有機体自体が発光する方式です。
有機ELは黒い部分は発光しないため、画面全体でバックライトが発光する液晶に比べて、黒い部分とそれ以外がくっきりする、つまりコントラスト比が高くなるのが最大のメリットです。
また応答時間も有機ELのほうが速く、動きの激しいスポーツ観戦やゲームプレイにも適しています。
数々の面において有機ELが液晶に勝っていますが、発展途上の技術でもあり、コスト面は液晶が有利です。そのほか、有機ELには画面の焼き付きや屋外に弱いといったデメリットもあります。
以上のようなメリットとデメリットを考慮したうえで「液晶テレビ」にするか「有機ELテレビ」にするか決定するのが良いでしょう。
Fire TV Stick史上最高性能を実現:Fire TV Stick 4K Max
ストリーミングデバイスとして最もポピュラーな存在のひとつであるAmazonの「Fire TV」。中でもリーズナブルな価格とコンパクトさ、手軽さで人気となっているのが「Fire TV Stick」シリーズです。
そんなFire TV Stickシリーズに2023年9月、新世代の「Fire TV Stick 4K Max」が仲間入りしました。
Fire TV Stick 4K Maxは、処理性能を高めた2.0GHz駆動のクアッドコアプロセッサーを搭載し、アプリの起動や切り替え、コンテンツの検索などの操作速度がスムーズに行えます。
またFire TV Stickシリーズとしては初めてWi-Fi 6Eに対応し、高速で安定したストリーミング視聴が楽しめるのも見逃せません。
ストリーミング再生を行っていない時に、テレビをAlexa搭載スマートディスプレイとして使用できる「アンビエントディスプレイ」に対応しているのもポイント。実売価格は9980円(税込、以下同)となっています。
AQUOS 4K液晶テレビの2023年モデル:シャープ AQUOS 4K液晶テレビ FN2
「AQUOS FN2」シリーズは、2023年6月に発売されたシャープの4K液晶テレビです。
AIプロセッサーを採用した画像処理エンジン「Medalist S4」による映像モード「AIオート」は人の顔や空などを高精度で検知。検知結果と映画やドラマ、スポーツなど、番組のジャンルに合わせて、色彩・明暗・精細感を自動で調整してくれます。
部屋の明るさに応じて画質を自動で調整する「環境センシング」により、明るい部屋では見えにくい暗部の階調レベルを上げ、輝度のダイナミックレンジを拡大させることで、高い視認性を実現。暗い部屋では、暗部階調をなめらかに調整し、質感を重視した自然な映像が楽しめます。
またヘルスケア関連アプリ「AQUOSヘルスビューアー」も新搭載。スマートウォッチや体重計、血圧計などの「Google Fit」対応機器と連携し、各機器が測定した歩数や心拍数、体重、血圧や日々の変化をグラフ化してテレビの大画面に表示できます。
実売価格は、写真の55V型「4T-C55FN2」が14万円前後からとなっています。
高輝度有機ELパネル採用の4Kビエラ:パナソニック 有機ELテレビ MZ1800シリーズ
映像美を追い求めるのであれば、有機ELテレビへの買い替えも考えたいところです。
「ビエラMZ1800」シリーズは、パナソニックが2023年に発売した有機ELテレビ。高輝度有機ELパネルを搭載し、上位モデル「MZ2500シリーズ」に迫る高コントラストを実現します。
画素単位で明るさや色の情報を個別で制御する「Dot Contrast パネルコントローラー」により、明部の豊かな階調や色表現を可能にします。
画面の中の明るさの分布と入力信号情報をエリア毎に解析してパネル制御に反映することにより、高コントラストと豊かな色表現を実現しています。
また音を天井に反射させることで高さ方向の音表現を可能にする「イネーブルドスピーカー」を搭載。映画館のような立体音響を楽しめます。
実売価格は、55型の「TH-55MZ1800」が25万円ほどからとなっています。
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