今「Surface」はどれを選べばいい? まずは2in1スタイルの3モデルをおさらい【2024年3月版】
「Surface」シリーズのラインアップについて、6種類のシリーズの概要を、前半と後半の2回に分けてチェックしていきましょう。前半では、スタイラスペンでの書き込みにも適した2in1スタイルの3モデルをおさらいします。
新たにWindowsのパソコンを探すなかで、マイクロソフトが提供する「Surface」シリーズが気になっているという人は多いことでしょう。一方、パソコンを数年ぶりに買い替えるので、現在どのようなラインアップが展開されているのか、全くわからないという人も少なくないはず。
そこで、ここでは2024年2月時点のラインアップについて、6種類のシリーズの概要を、前半と後半の2回に分けてチェックしていきましょう。前半では、スタイラスペンでの書き込みにも適した2in1スタイルの3モデルをおさらいします。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
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「Surface Go 4」:法人向けのみで展開
2in1タブレットの廉価モデルに相当するのが「Surface Go」シリーズです。同シリーズの最新モデルは、2023年9月に米国で発表された「Surface Go 4」。10.5インチのディスプレイを備え、プロセッサーには、4コアの「N200」を新搭載。メモリーは8GB、ストレージは64GB/128GB/256GBを選択できます。
ただし、注意したいのは、同モデルは2023年11月に日本でも発売されているものの、法人向けにしか展開されていないということ。オンラインのMicrosoft Store Japanには、従来世代の「Surface Go 3」の表記こそあるものの、すでに「在庫切れ」の表記になっています。現状、どちらのモデルも一般ユーザーにとっての候補にはならないので、スルーしましょう。
「Surface Pro 9」:5Gモデルが選べるのが◎
「Surface Go 4」が法人向け限定という状況もあり、一般ユーザーが2in1スタイルの選択肢を検討するうえでは、「Surface Pro」シリーズの現行モデルである「Surface Pro 9」が基準になってくるでしょう。2022年11月に発売されたモデルで、発売時期から少し経過していますが、OSにはしっかりWindows 11 Homeを搭載しています。
ディスプレイは13インチのタッチスクリーンで、質量は879g。バッテリー駆動時間は最大15.5時間とされています。モバイル通信に対応した「5Gモデル」を選べるのが特徴です。
価格は15万台前半から。専用のキーボードカバー(2万1890円から。税込、以下同)や、Surface スリムペン2(1万2760円)はオプションになるので、フル装備で運用するとなると、18万台半ば〜を見積もっておいた方が良いでしょう。一方、「Office Home & Business 2021」は搭載されているので、Microsoft 365のサブスクリプションは、用途によっては不要になります。
Wi-Fiモデルの場合、プロセッサーには、第12世代のIntel Core i5やi7を搭載。メモリーは基本が8GBで、16GB、32GBも選択可能。選択するメモリーの容量によってどれを選べるかは変わってきますが、ストレージの選択肢としては128GB、256GB、512GB、1TBがあります。
一方、5Gモデルを選ぶ場合には、プロセッサーはSnapdragonをベースにした「Microsoft SQ3」になります。こちらは仕様の選択肢が、メモリー 8GB、ストレージ 246GBしかありません。
「Surface Laptop Studio 2」:第13世代Core i7プロセッサ搭載
膝上での作業を安定して行う必要があるなど、ラップトップ型のノートパソコンにこだわりつつ、2in1スタイルでの作業が行いたい場合には、選択肢は必然的に「Surface Laptop Studio 2」に絞られてきます。こちらは2023年10月に発売されたモデルで、ディスプレイ部とキーボード部がヒンジを介して連結していますが、ディスプレイ面を天面側へ向けるように変形できます。価格は33万台半ばからとなっており、少し高額です。
Surface Laptop Studio 2を選択するメリットは、手描きでのクリエイティブな作業ができることのほかに、ディスプレイが14.4インチまで広がり、バッテリー持ちも最大18時間まで伸びることなどがあげられます。また、インターフェイスについても、Surface Pro 9がUSB Type-C×2だったのに対し、Surface Laptop Studio 2だとThunderbolt 4対応のUSB Type-C×2とUSB Type-Aを備えるなど、周辺機器との接続性に優れていることも見逃せません。一方、重量は1.89kgまで増えるので、その点は留意しておきましょう。
また、プロセッサーについては、現行のSurfaceシリーズにおいて唯一第13世代のIntel Core i7を搭載することもポイント。グラフィックスも、オプションで「GeForce RTX 4050」や「GeForce RTX 4060」を選択できます。なお、メモリーは16GB/32GB/64GB、ストレージは512GB/1TBの組み合わせに。なお、Surfaceで最も安価なシリーズや、クリエーター向けの上位機種などについては、後編にて説明します。
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