元アウトドア店員が選ぶ「1度使ったら手放せない“名品”山道具」3選【2024年8月版】
山歩きは、信頼できるギアがあるとより快適に楽しめるもの。本記事では、元アウトドア店員の筆者が厳選した「一度使ったら手放せない」名品山道具を3つ紹介します。
山歩きは、信頼できるギアがあるとより快適に楽しめるもの。本記事では、元アウトドア店員の筆者が厳選した「一度使ったら手放せない」名品山道具を3つ紹介します。
初心者からベテランまで、さまざまな山行で頼れるアイテムを集めました。どれも軽量で取り回ししやすいもの。ぜひアイテム選びの参考にしてください。
おかだあきほ
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
名品山道具:ナンガ「ミニマリズム ゼロ」
羽毛・シュラフメーカー、ナンガのダウンシュラフ。重さは約325gと世界最軽量クラスを誇ります。これだけ軽量ながら、フィルパワーは770FP、想定使用温度は0度です。筆者はこの春に購入し、初春のキャンプや8月の北アルプスでのテント泊(標高2500m前後)に使用しました。
シュラフ自体は非常に薄く若干心許ない印象で、朝晩の冷え込みに耐えられるか不安でしたが、10度以下の気温でも睡眠中に寒さを感じることはありませんでした(※エアマットを併用した場合。寒さの感じ方は個人や天候、装備により異なります)。
軽さのほか、超コンパクトに持ち運べることも気に入っているポイント。バックパックの中でかさばらず、パッキングが楽になりました。軽さとコンパクトさ、そして十分な保温性をバランスよくあわせ持つ逸品です。
秋の高山ではスペック不足になりそうですが、ダウンジャケットやダウンパンツと合わせれば使えるはず。購入してから間もないアイテムですが、春〜秋まで、あらゆるアクティビティで活躍してくれる予感です。
名品山道具:イーピーアイガス「シングルチタンマグ カバーセット」
筆者がかれこれ3年以上愛用しているイーピーアイガスのシングルチタンマグ。日帰りやテント泊など、山行スタイルに関わらずに毎回愛用しています。軽さとコンパクトさ、使い勝手の良さ、そして価格の安さが4拍子そろっている点がお気に入りです。
チタン製で、本体の重さはわずか70gで容量は500ml。サイズは9.2×8.5cmと大きめのマグカップほどで、クッカーと呼ぶにはコンパクトすぎる印象です。しかし、カップラーメンやアルファ化米、コーヒーに必要なお湯を沸かすのには、大きすぎず、小さすぎない、ちょうどよい容量なのです。
ふたつきで砂ぼこりがマグの中に入り込むのを防げるのもGOODです。
マグの中にイーピーアイのシングルバーナー「QUOストーブ」や、スノーピークの「チタンシングルマグ 300」をすっぽりと入れられるのも気に入っているポイントです。公式サイトでの表示価格は4180円(税込、以下同)と購入しやすく、まさに必要十分なアイテムではないでしょうか。
名品山道具:アルトラ「オリンパス」
トレイルランニング(トレラン)向けのシューズで、多くの登山者にも愛されるアルトラのオリンパス。筆者も、トレランから高山の縦走まで、あらゆるアクティビティをオリンパスと一緒に楽しんでいます。
アルトラのシューズは、つま先部分を広くとっているのが特徴の一つ。足指がしめつけられず、自然に動かせることで、足全体で衝撃を吸収したり、滑りやすい場所でも足指で路面をとらえて踏みとどまれたりと、とても快適で歩きやすいです。
足幅が広く、しっくりくるシューズになかなか出会えないでいた筆者ですが、オリンパスは足にぴったりで手放せなくなりました。ミッドソールが3cm以上と厚く、クッション性に優れているため、長時間歩き続けても疲れにくく足裏の痛みを感じにくいのも魅力です。
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