ロングツーリングにおすすめの「250ccバイク」3選 疲れにくく、たくさん積める【2024年9月版】
車検がなく、高速道路を通行でき、車体が軽いことから、老若男女を問わず幅広く支持されている「250ccクラス」。本記事では、国内メーカーの中からロングツーリング向きの250ccモデルを3機種紹介します。
車検がなく、高速道路を通行でき、車体が軽いことから、老若男女を問わず幅広く支持されている「250ccクラス」。本記事では、国内メーカーの中からロングツーリング向きの250ccモデルを3機種紹介します。
大屋雄一
モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学〜工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。
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疲れにくいこと、たくさん積めることが大切
ロングツーリングの定義は人それぞれですが、片道300km以上かつ宿泊を伴うツーリングなら“ロング”と言って差し支えないでしょう。途中観光や休憩を挟みながら移動したとしても、これだけの距離を走ると体には疲労が蓄積します。その疲労度はバイクによって意外と差があり、疲労が少ない車種ほどロングツーリング向きと言えます。
観光地へ訪れた際にお土産を買う人もいるでしょう。その増えた荷物を積めるだけの余裕があることも、ロングツーリング向きバイクに求められる要素。バックパックに入れて背負うのもアリですが、背負っている時間が長くなるほど疲労がたまるので要注意です。
その他、サスペンションのクッション性やカウリングによる防風効果、エンジンの微振動、そして燃料タンク容量なども、ロングツーリング向きかどうかを判断する大切な要素です。
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ロングツーリングにおすすめの250ccバイク:スズキ Vストローム250SX
- 価格:56万9800円(税込、以下同)
- エンジン形式:249cc油冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
- 最高出力/最大トルク:26ps/9300rpm・22Nm/7300rpm
- 車重:164kg
- 燃料タンク容量:12L
- シート高:835mm
最初に紹介するのは、筆者の愛車でもあるスズキの「Vストローム250SX」です。これを選んだ理由は「北海道でキャンプツーリングをするため」であり、まさに今回のテーマに沿った形でこれに決めたのです。
モデル名の末尾にある「SX」は、スポーツクロスオーバーを意味します。アドベンチャースタイルかつセミブロックタイヤを履いていることからも分かるように、フラットダートなど多少の悪路走行もこなすことができます。これがクロスオーバーたる所以(ゆえん)です。
エンジンはスズキ独自の油冷方式を採用する単気筒で、最高出力は26psを公称。250ccとしては特別パワフルというわけではありませんが、キャンプ道具(40kgほど)を満載しても発進加速で遅れることはなく、また高速道路を時速120kmで巡航することも可能です。
そして何よりロングツーリング向きだと感じるのが、微振動の少なさと燃費の良さです。前者については、長時間走ったあとも手や足にしびれが残ることはありません。そして燃費については、実測でリッターあたり40kmを下回ることがめったになく、とにかく経済的に移動することができます。
二人乗りで使われることの多いインド市場向けに設計されていますので、リヤシートもリヤキャリアもかなり広め。そのため、たくさんの荷物を安定して積むことができます。加えて車体がスリムなので、サイドバッグを追加した際に車幅が極端に広くならないのも美点と言えるでしょう。
シート高は高めで足着き性に難ありですが、それさえ克服できる人であれば、Vストローム250SXは最高の相棒となってくれることでしょう。
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ロングツーリングにおすすめの250ccバイク:ヤマハ XMAX ABS
- 価格:71万5000円
- エンジン形式:249cc水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
- 最高出力/最大トルク:23ps/7000rpm・24Nm/5500rpm
- 車重:181kg
- 燃料タンク容量:13L
- シート高:795mm
続いて紹介するのは、スクータータイプのヤマハ「XMAX ABS」です。ロングツーリングにスクーター? などと疑問に思う方に詳しく説明しましょう。
XMAXを含め、一般的なスクーターは無段変速を採用しているので、クラッチレバーやシフトペダルを介しての変速操作は不要です。これだけでロングツーリングの疲労が大幅に減ります。
加えて、防風効果の高いボディ形状、座り心地の良いシート、収納力の高いシート下トランクなどを採用しているので、まさにロングツーリングに求められる要素が全てそろっているのです。
2023年10月、XMAXは6年ぶりにフルモデルチェンジしました。エンジンは環境および燃費性能に優れる水冷単気筒で、安定した発進加速をサポートするトラクションコントロールを導入。
ライダーの正面に位置するスクリーンは、高さを高低2段階に調整することが可能です。シートの下にはヘルメットが2個入るほどの大きなトランクを設けるほか、フロントの左右にも便利なポケットが用意されています。
新型はディスプレイが変更され、GPS/GNSS機器メーカー・ガーミンのナビアプリとのペアリングが可能に。メーター画面にナビを表示させることができるので、知らない土地を走るロングツーリングにおいて、これほど心強い味方はないと言えるでしょう。
ロングツーリングにおすすめの250ccバイク:ホンダ CRF250ラリー
- 価格:76万4500円
- エンジン形式:249cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 最高出力/最大トルク:24ps/9000rpm・23Nm/6500rpm
- 車重:153kg
- 燃料タンク容量:12L
- シート高:830mm
最後に紹介するのは、ホンダの「CRF250ラリー」です。「CRF250L」というデュアルパーパス車をベースに、ロングツーリングのための装備が与えられた派生モデルで、最大のポイントは燃料タンクの大容量化です。
CRF250Lの燃料タンク容量7.8Lに対し、ラリーは12Lとなっています。およそ54%も増えているので、1回の給油でその分だけ遠くまで移動することができるのです。
加えて、CRF250Lにはない大型のフローティングスクリーンを備えているのもラリーの特徴の一つです。これがあるだけで上半身に当たる走行風がかなり軽減され、疲労の蓄積に大きな差が生まれます。
オフロード走行を想定したモデルなので、サスペンションのクッション性は抜群に優れています。加えて、本格的にダートを走りたい人向けに、最低地上高を55mm引き上げた「CRF250ラリー〈s〉」を同価格で展開しています。
座面が狭い分だけお尻に痛みを感じる人もいますが、旅先でも未舗装路をガンガン走りたいというライダーには、Vストローム250SXよりもこちらをおすすめします。
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