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コラム

【自作でWindows 11対策】「自作PCパーツ」もし買うなら……「メモリ」編【2025年11月版】(1/2 ページ)

Windows 11が動作するPCを自作するなら……ライターが選んだパーツを紹介します。今回は「メモリ」編。

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 Windows10のサポート終了の時が来てしまいました。筆者が仕事でも趣味でも使用しているPCは現行OSである「Windows 11」のサポート外となってしまい、対策は喫緊の課題です。Windows11対応のPCを新たに購入するのが一般的ですが、せっかくですから現在でも使用できるパーツを流用しながら、久々に自作PCに挑戦したいと思います。

 今回はWindows 11が動作するPCを自作・再構築するにあたって、切迫した状況にある筆者自身が、どのような理由で、どのようなパーツを選んだのか、候補にあがったパーツの中から「メモリ」について紹介します。

森坂光郎

森坂光郎

古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。

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「DDR4」を選ぶか「DDR5」を選ぶか?

 PCのメインメモリ(主記憶装置)は、CPUが処理するプログラムやデータを一時的に保持する役割を担うパーツです。よって、少なすぎると、ストレージ(補助記憶装置:HDDやSSD)からの読み書きの頻度が多くなり、PCの速度が遅くなってしまいます。一方、多ければ多いだけいいというわけではなく、コスト面も考えると用途に適した容量を用意するのが妥当です。

 筆者の現環境は「DDR4」のSDRAMを32GB積んでいます。これを流用するのであれば、Windows 11の最低要件は「4GB」となっていますので、問題なくWindows 11をインストールできます。しかし、CPUとマザーボードによっては、「DDR5」のメモリを購入する必要が発生します。

 今後のことを考えると、次のメモリ規格である「DDR6」が2027年に商用化されるとされていますので、それまではDDR4を流用してやり過ごすという手もあります。しかし、筆者の場合はCPUがWin11のサポートから外れてしまっており、CPUとマザーボードの変更は必須条件です。

 これまで10年近く、筆者はグラフィックボードの交換やHDD増設程度のアップグレード程度しかしてきませんでした。そういった経緯から、今回のような「OSがサポート外になる」といったレベルの変革がない限り、筆者が急いでDDR6へ移行することはまずないだろう……と判断し、DDR「5」への移行を中心にメモリ選びをしていきたいと思います。

DDR4の相場は……?|CORSAIR VENGEANCE LPX DDR4 CMK32GX4M2C3200C18

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CORSAIR VENGEANCE LPX DDR4 CMK32GX4M2C3200C18(出典:Amazon

 とりあえずDDR5への乗り換えを主軸にメモリ選びを始めましたが、価格の相場は知っておきたいところ。2025年10月23日の時点で、DDR4のスタンダードだと思われる「DDR4-3200(PC4-25600)」の16GB×2枚組、計32GBのものをAmazonで探してみると、1万3000〜1万5000円ほどの様子でした。一方、DDR5の「DDR5-6000(PC5-48000)」でも、同じ16GB×2枚組32GBで1万5000円程度のものも見つかります。今回、DDR4には格別な割安感は感じられませんでした。

 念のため、手持ちのDDR4(32GB)を流用する場合も想定して、増設や高速化を目当てに製品を探してみます。とりあえず目に留まったのは「CORSAIR VENGEANCE LPX」。DDR4-3200MHzの32GB(16GB×2枚)のもので、「CMK32GX4M2C3200C18」という型番はAmazon限定で、多少安くなっているようで、この時点での価格は1万3146円(税込、以下同)。DDR5よりはかろうじて安く買えます。

 ただし、その直後にメモリ価格が急速に高騰し、現在(11月19日)は2万5050円と、2倍近くに跳ね上がっています。生成AIの普及でデータセンター需要が増大し、メモリの需給がひっ迫していることが背景にあるとも言われています。

 ちなみに、CORSAIR(コルセア)は、米国のPCパーツや周辺機器のメーカーで、電源やPCケース、CPUクーラーなどでもおなじみのブランドです。メモリにおいても老舗ですので、筆者のようなシニアに片足を突っ込んだ世代にも安心できるブランドといえます。

 なお、筆者の手持ちのメモリはDDR4-2133(PC4-17000)ですので、せっかくDDR4-3200のメモリを増設しても、手持ちの遅いほうのメモリの速度に合わせることになってしまうので、強い残念感があります。

高騰前に割安に購入|Acer Predator Vesta II RGB DDR5 6000MHz

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Acer Predator Vesta II RGB DDR5 6000MHz(出典:Amazon

 2025年10月14日にサポートが終了してしまったWindows 10ですが、「拡張セキュリティ更新(ESU)」を有料(3500円)で入手することにより、最大2026年10月13日まで「重要」および「緊急」レベルのセキュリティ更新プログラムのみを継続して受け取れます。こちらを利用して、現環境を延命させることもできますが、2027年に予想されているDDR6には間に合いません。やはり、筆者の条件では潔くDDR5に乗り換えるのが後悔は少ないと思われます。

 Amazonで軽く検索したところ、Acerの「Predator Vesta II RGB DDR5」(16GB×2)という製品が目に留まりました。たまたまセールで割引となっており、この時点での価格は1万5290円。もうDDR5に乗り換えることは決めたので、こちらの製品に即決しました。

 ところがその後、この製品も一気に高騰しており、現在(11月19日)ではほぼ品切れになっている上、価格も約4万円と、2倍以上になってしまっています。こうなる前にお得に購入できたのは幸運でした。

 「Predator」は、台湾のAcerの高性能ゲーミングデバイスのブランド。ゲーミングブランドらしい、このメモリモジュールにもRGBライティングの機能が備わっており、「光るパソコン」を実現できます。また、アルミニウム合金製の高品質メタルヒートシンクが搭載されており、放熱に優れた効果を発揮可能。冷却性能や安定性が期待できそうです。

トップブランドの製品もチェック|Crucial Pro DDR5-6000 Overclocking 32GB Kit

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Crucial Pro DDR5-6000 Overclocking 32GB Kit(出典:Amazon

 せっかくですので、人気のブランドの製品もチェックしておきます。Web検索などでPC用メモリの人気ブランドを調べてみると「Crucial」の名を多く見かけます。Crucialは、米国の大手半導体メーカー、Micron Technologyの個人製品向けブランドです。

 大手メーカーのメモリ製品ですから、自社の半導体チップを使用しており、チップの供給が円滑で、品質の確保がしやすく、高い信頼を得ているのにも納得がいきます。

 こちらの「Crucial Pro DDR5-6000 Overclocking」は、オーバークロックに対応したDDR5-6000モデル。チェックした当時は2万2580円でしたが、こちらも現在(11月19日)は約4万9000円と、2倍以上の値段になってしまっています。

 ちなみに、Micronは日本とは縁が深いメーカーでもあります。かつて存在した「NEC日立メモリ」から社名変更した「エルピーダメモリ」は、現在はMicron傘下の「マイクロンメモリジャパン」となっており、その広島工場ではスマホやデータセンター、自動車といった機器向けのメモリが製造されています。なんとも味わい深い話で、次の機会にはぜひ、Crucialのメモリを使いたくなりました。

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