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設定ファイルのポイントさえ押さえればUNIXは難しくない

 Linuxを運営する上で最初のハードルとなるのは,前述のようにGUIでなくコマンドベースで操作することが多い点だ。最近の日本語ディストリビューションでは,linuxconfなどによってネットワーク設定が容易になってきたものの,いざというときは直接設定ファイルを変更する必要がある。

 次なるステップは,インターネットサーバの構築手順だろう。Windows 2000などに比べサーバ設定特有の言葉を理解したり,設定ファイルを編集するといった多岐にわたる知識を要求されるのも壁となる要因の1つだ。稼動後してからもトラブルが起きた場合は,すみやかに解決できるような情報ソースも確保しておかなければならない。

 「うちのサーバにはたいしたデータを置いていないし,不正侵入されても被害はない」と考える人がいるかもしれない。しかし,クラッカーの多くは不正侵入したからといって直ちにそのサーバのデータの破壊や改竄を行うケースは少ない。むしろ,ほかのサーバへ不正侵入するための踏み台とする場合がほとんどだ。クラッカーにとってはいかに身元を隠すかが重要であり,万が一アクセスログを調査されたとしても管理がずさんなサーバであれば満足なログさえ記録されていないことも多い。

 また,自分のサーバを中継されてほかのサーバへ侵入されたとなれば,管理責任を問われることになる。インターネットに常時接続をするということは,その利便を得るだけではなく,インターネットを構成する一員として責任を負うことになるのだ。

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