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第15回:GUIによる環境設定(後編)

 Red Hat Linuxを始めとした近年のLinuxディストリビューションでは,X Window上利用できるGUIツールが充実している。従来からのエディタを使ったテキストファイル編集による設定はあるものの,現在はGUIで行えるという選択肢が1つの方法として認知されつつある。
 しかし,従来からの設定方法とGUI設定ツールによる方法を混在し始めると,GUIツールの場合見えない裏側で書き換えられる可能性が高い。このため,例えば手作業で書き換えた内容を思いもかけずGUIツールが上書きしてしまうなどの弊害が生じてしまう。
 いくら手間軽減のためにGUIツールを使い始めても,このような状況を理解していなければ問題を回避できなくなってしまう。
 後編では,ネットワークに関する設定についてGUIツールの設定とテキストによる編集を対比させていくことにしよう
(2002年5月7日更新)

第14回:FHSによるディレクトリの規格化

 Linuxを使い始めて実感する難解さの1つに,ディストリビューションやRPMパッケージ,tarボールなどからのインストールそれぞれでディレクトリ構成が異なる,解説書に書かれているはずの設定ファイルが該当するディレクトリに存在しないなどが挙げられる。これらの設定ファイルが保存されているディレクトリは,ある程度どのディレクトリに保存されているのかが規定されている。
 多くのUnix系のOSでは,どのディレクトリにどのようなファイルを置くかが決まっているものの,OSによってファイルを保存すべきディレクトリの場所が異なったり,ディレクトリ構成が違っているのも事実だ。これは,異なるOSに限らず前述したように同じLinuxでありながらもディストリビューションによって差違があることも珍しくない。そこで,このようなディレクトリ構成の違いを吸収すべく規格化されたのが「FHS」だ。
(2002年4月8日更新)

第13回:GUIによる環境設定(前編)

 Red Hat Linuxを始めとした近年のLinuxディストリビューションでは,X Window上利用できるGUIツールが充実している。従来からのエディタを使ったテキストファイル編集による設定はあるものの,現在はGUIで行えるという選択肢が1つの方法として認知されつつある。
 しかし,従来からの設定方法とGUI設定ツールによる方法を混在し始めると,GUIツールの場合見えない裏側で書き換えられる可能性が高い。このため,例えば手作業で書き換えた内容を思いもかけずGUIツールが上書きしてしまうなどの弊害が生じてしまう。
 いくら手間軽減のためにGUIツールを使い始めても,このような状況を理解していなければ問題を回避できなくなってしまう。
 前編では,主にシステムに関するツールを紹介していく
(2002年3月7日更新)

第12回:ADSLを利用したストリーミングサーバ構築(後編)

 前編ではRealSystem Serverを利用して静的なRMファイルの配信方法を解説した。今回は,動画配信用のサーバソフト「RealProducer」を利用して,ビデオキャプチャカードから取り込む設定を紹介する。また,取り込んだ映像をRealSystem Serverに渡すことで,リアルタイムにストリーミング配信を行う方法を解説していく
(2001年10月16日更新)

第11回:ADSLを利用したストリーミングサーバ構築(前編)

 ADSLは,数年前では考えられないほど個人で利用するには帯域の広い回線である。このため,容量の大きなファイルなどをダウンロードしていなければ,回線はほとんど空いている状態だろう。この空きを有効活用する用途の1つとして,ヘルプデスクでは映像をストリーミング配信するという楽しみ方を提案したい。
 今回は,商用サイトでしか実現できないと思われがちなライブ放送を,RealNetworks社のReal System Serverを利用して,Linux上からストリーミング配信する手順を解説していこう。
(2001年9月21日更新)

第10回:USBデバイスの認識から使い方まで(後編)

 前回は,USBを使うためのカーネルの設定方法とキーボードとマウスの使い方について解説した。後編となる今回は,USBプリンタ,USBスキャナ,USBカードドライブ,USBカムを実際に使うための設定方法,そしてUSBのプラグ&プレイを実現するためのテクニックを3パートに分けて解説していこう。
(2001年9月7日更新)

第9回:USBデバイスの認識から使い方まで(前編)

 最近では,Windowsをターゲットとした周辺機器の多くがUSBインターフェイスになりつつある。USBは,Windowsであれば付属のドライバを利用することで問題なくプラグ&プレイが実現される。しかし,Linuxでは複雑な設定が必要となるのが現状だ。 それでも,Linuxカーネル2.4では,カーネル2.2までのUSB機能が大幅に強化され,多くのUSBデバイスが利用できるようになった。今回は,どのようにしてLinuxでUSB機器を使えばよいのか,そしてポイントとなるべき事項を解説していこう。
 前編となる今回は,USBデバイスの基本的な構成,そして比較的設定が簡単なUSBキーボードとUSBマウスの使い方を説明する。そして次回後編では,USBカムやUSBプリンタ,USBスキャナなど,個々のUSBデバイスの認識のさせ方などを解説していく予定だ。
(2001年8月3日更新)

第8回:ADSLによるLinuxサーバ構築(後編)

 前回の前編では,1枚のネットワークカードをLinuxサーバーに装着し,そのLinuxサーバをインターネット側から見えるようにする方法を説明した。後編の今回は,前回構築したLinuxサーバにもう1枚のネットワークカードを増設して,そのカードからWindowsマシンなどのクライアントを接続できるようにしよう。周辺機器としてお馴染みなダイヤルアップルータを,Linuxサーバで実現してしまおうというテクニックだ
(2001年6月29日更新)

第7回:ADSLによるLinuxサーバ構築(前編)

 最近では国内において,ADSLがサポートされるエリアが急速に広がっている。ADSLは常時接続環境であることから,個人でもサーバを構築すれば,自宅で全世界に向けて情報を発信することも可能となる。
 今回はADSL回線を使ってLinuxで構築するサーバをインターネットに接続し,インターネット側からアクセスできるようにする方法を解説しよう。
(2001年6月13日更新)

第6回:SNMPによるネットワークモニタリング

 ネットワークは常時正常に動作していることが求められる。そのためには,構築後にも放置せず定期的にメンテナンスする必要がある。日々管理を行うための具体的な方法としては,サーバが書き出すログ情報を見たり,セキュリティホールを埋めるパッチを当てたりと,きめ細やかな配慮が必要だ。
 しかしこれらの作業だけでなく,ハードウェアや回線のトラブルがなく,ネットワークに接続されている機器類が正常に動作しているのかどうかを調べることも,安定した動作を保つのに欠かせないことだ。このようなネットワーク機器の監視を行う場合に便利なのが,「SNMP(Simple Network Management Protocol)」の利用である。本稿では,SNMPを使い,MRTGと組み合わせてネットワークモニタリングを行う方法を解説しよう。
(2001年5月29日更新)

第5回:Webサーバのアクセス解析をしよう

 自分で管理しているホームページであれば,商用,個人を問わず,どの程度のアクセスがあるのかが気になるはずだ。第5回目の今回は,Webサーバ(Apache)で記録される難解なログを見やすく表示できる,アクセスログ解析ツールの導入と設定方法を紹介しよう。
(2000年12月18日更新)

第4回:システムログの読み方を理解しよう

 サーバとして運用していく上で,自分のマシンが現在どのように動作しているのかを把握するのは,とても重要なことだ。なぜならば,公開サーバとして第三者がアクセスできるようにすると,自分が思いもよらないセキュリティホールが存在したり,それ以前にも設定を誤っていてエラーログが記録されていることがあるからだ。このような状況下であっても,ログを見られる目を養えば速やかに対処することができるだろう。システムが教えてくれるログを理解することは,サーバ運用の中でも必須事項なのだ。
(2000年10月11日更新)

第3回:アクセスコントロールを知ってサーバ運用の基本を理解しよう

 Linuxの用途として,サーバとして動作させるのは機能の見せ所だ。サーバソフトにはApacheやbind,ftpd,squidなど多くのものがあるが,どこのドメイン(IPアドレス)からのアクセスは許可し,拒否設定はどのようにするかは,すべて一括管理されている。第3回目は,アクセスコントロールをテーマとして,インターネットに公開する前に知っておきたい必須の設定項目を解説していこう。
(2000年9月20日更新)

第2回:起動スクリプトを知って基礎を理解しよう〜FreeBSD/Solaris編〜

 連載第1回目では,Linuxの起動プロセスを紹介した。今回は,FreeBSDとSolarisの起動プロセスを解説しよう。UNIXは起動プロセスを知ってこそ,基礎が理解できることを忘れないでほしい。FreeBSD,Solaris共にLinuxの起動プロセスとの共通点はあるものの,それぞれ特有の部分も多いのだ。
(2000年8月31日更新)

第1回:起動スクリプトを知って基礎を理解しよう

 Linuxの運用はWindowsに比べ「難しい」といわれることが多い。理由として挙げられるのは,Linuxが主な用途をサーバとしていることを始め,システム環境の設定手段がWindowsのようにすべてGUI化されていない点だろう。しかし,Linux(PC UNIX)は個人だけでなく企業でこそ重要視したいコストパフォーマンスに優れたOSだ。うまく使いこなせば,堅牢なシステムとして威力を発揮してくれるだろう。この連載では,今までLinuxでサーバ構築したことのない人でも理解できるよう手取り足取り解説していく。
(2001年8月31日更新)

[大澤文孝、永安悟史、ITmedia]