■いちばん近道なLinuxマスター術
第3回:アクセスコントロールを知ってサーバの基本を理解しよう
Linuxの用途として,サーバとして動作させるのは機能の見せ所だ。サーバソフトにはApacheやbind,ftpd,squidなど多くのものがあるが,どこのドメイン(IPアドレス)からのアクセスは許可し,拒否設定はどのようにするかは,すべて一括管理されている。第3回目は,アクセスコントロールをテーマとして,インターネットに公開する前に知っておきたい必須の設定項目を解説していこう。

アクセスコントロールを知ってサーバ運用の基本を理解しよう

 24時間インターネット接続できる環境は,今やケーブルインターネットやフレッツ・ISDNなどで比較的低価格で手に入れることができるようになった。このようなユーザーであれば,回線を十分に使いこなしたいという要望が高いはずだ。そこで候補に上がるのが,サーバソフトを動かしておいて,出先からもアクセスできるようにする用途だ。ほかにもISPのサーバのようにnamedやhttpdなどを動かしてインターネットサーバを実体験することが可能だ。

 ここで注意しなければならないのは,ほぼ常時接続という環境ではセキュリティについての配慮だ。

 インターネットサーバは,日ごろの管理・監視作業が必要といわれるが,個人で運用する程度であれば導入時の設定さえきちんと行なっておけば,それほど手間をかけないで運用することも可能である。

 UNIX 上で利用されるサーバーソフトウェアには,大きく分けて「常に起動しているもの」と「必要に応じて起動されるもの」の2種類がある。一般的には,前者にはsendmailやApache,後者にはftpサーバやPOP3サーバなどが当てはまる。今回は主に,後者の「必要に応じて起動されるサーバソフトウェアのアクセスコントロール」について解説していこう。

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