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基本はinetdとtcp wrapperにある

 必要に応じて起動されるサーバは,「inetd」と呼ばれるプログラムが管理を行っている。クライアントとサーバの間は,inetdが中継する役割を持ち,常にメモリを占有せずに必要なときだけ起動するというスタンスなのだ。inetdは,特定のサービス(POP3 や telnet など)への接続を一括して受け付け,そのサービスに対応するサーバプログラムの起動を行う。inetdは,複数のサーバーの起動を担当することから,「internet super server」や「internet super daemon」と呼ばれることもある。

 inetdの設定は,/etc/inetd.confと呼ばれるファイルで行う。このファイル内で設定することで,それぞれのサービスへのリクエストに対しどのサーバープログラムを実行するかを設定しているのだ。また,例えば「telnet サービスは危険なので提供しない」などという場合にも,このファイル内で無効にする設定を行う。

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