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GUIツールによる設定

 Red Hat Linuxには,起動時のスクリプトを制御するためのツールが用意されている。「control-panel」の中にある「Runlevel Editor」というツールだ。起動するには「control-panel」コマンド,もしくはプロンプト上で「tksysv」コマンドを実行する。

 このツールでは,各ランレベルにおいて「start するスクリプト」,「stop するスクリプト」を設定でき,その順番も設定することができる。GUIを利用した直感的なインターフェイスにより,より簡単に設定を行うことができるようになっている。

サーバーソフトの起動以外の設定

 ここまでで起動時に実行してシャットダウン時に終了するサーバーソフトの設定が理解できたと思う。それでは,各種設定など,起動時に1回だけ実行したいものはどこに記述すればいいのだろうか。

 前述した「rc.sysinit」や「rc.local」などのファイルがその答えである。これらは起動時に実行する処理を記述したスクリプトファイルであり,いちどだけ実行する設定などは,これらのファイルに記述することが望ましい。以下の例は,ハードディスク設定のためにrc.sysinitに記述した設定である。

リスト12■c.sysinitファイルでの設定例
別ウィンドウで見る or list12.txt

 rc.sysinitファイルはinitと共にすぐに実行されるのに対し,rc.localは各ランレベルのスクリプトが実行されてから動作する点が違う。しかしどちらのケースも起動時に1回だけ実行する処理に向いている。また,外部のスクリプトファイルを呼び出すこともあるため,起動時の処理に手を加える場合は内容を理解しておく必要がある。

[永安悟史,ITmedia]

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