この特集のトップページへ
この回のトップページへ

サーバ起動以外の処理はrc.localで行おう

 ここまでに紹介したように/etc/rc.dや, /usr/local/etc/rc.d に置かれた *.sh スクリプトは無条件に実行される。サーバの起動であってもその他の処理であってもまったく同じように起動時に実行することができるのだ。

 しかし,ちょっとしたコマンドの実行などで,専用スクリプトを用意するまでもないという場合もあるだろう。そのような場合には,/etc/rc.localスクリプトに記述しておくのがよい。

 このスクリプトファイルは,rc.d ディレクトリのスクリプトの実行が終わった後に実行されるファイルだ。インターネットサービスの起動以外のちょっとしたツールの起動処理などに適している。

Solarisの起動プロセスを理解しよう

 Solarisの起動プロセスについて解説しよう。Solarisでも,LinuxやFreeBSDと同じくinitが最初のプロセスとなり起動処理が行われる。initの動作設定は,/etc/inittabファイルに記述されている。

 また,inittabファイル内では,次のような共通書式になっているため,基本さえ押さえておけば内容を理解するのは難しくないだろう。

<id>:<rstate>:<action>:<process>

フィールド 内容
id 1,2 文字のユニークな文字列ap, fs, s0
rstate エントリを処理する run level
action エントリのふるまい  
process 実行するプログラム /sbin/rc3

 実際のinittabファイルを見てみよう。

リスト
別ウィンドウで見る or 04a.txt

PREV 4/8 NEXT