syslog.confの記述方法 |
syslog.confは,一般的には/etc/syslog.confというファイル名で用意されている。次の例では,標準のsyslog.confを元に,具体的な設定方法について解説してみよう。
ファシリティ(facility)とプライオリティ(priority)
システムログには「facility」と「priority」という考え方がある。「facility」は,「カーネル」,「メール」,「認証」などの「システムログの種類」のことで次のような種類がある。
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一方,「priority」には次のような種別がある。
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この表から分かることは,「priority」は優先度を表わし表の下側の方がより高い優先度となっていることだ。また「none」というプライオリティを利用すると,「出力しない」という選択もできる。これらの「facility」と「priocity」を組み合わせることによって,システムグの種類を指定する。たとえば,「カーネルのデバッグ情報」であれば「kern.debug」と表現できるし,「メール関連の情報」であれば「mail.info」となる。これらを syslog.confでログファイルとして関連付ければよいのである。
ただし,プライオリティを指定するとより高いプライオリティのシステムログも同時に指定したことになる。つまり,「warning」と指定すると「warning,err,crit,alert,emerg」すべてを指定したことになり,「crit」を指定すると「crit,alert,emerg」を指定したことになる。このプライオリティ指定の詳細は,後述しよう。
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