「カーネル2.4アップグレードガイド」
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カーネルコンパイルのためにmodutilsなどのバージョンを確認しよう
linux-2.4.1.tar.gzをインストールするためには,幾つかのプログラム(コマンド)が利用される。そのため、カーネルのインストールに必要なプログラムがすでにインストールされていることや,そのバージョンを確認しておく必要がある。特定のバージョン以下であると,正しくカーネルをインストールできなかったり,アップグレードしたあとに正しく動作しない可能性がある。
linux-2.4.1.tar.gzをインストールするのに最低限必要なプログラムとそのバージョンは,Table 1の通りだ。
One Point!
linux-2.4.1.tar.gzをインストールするのに必要なプログラムは,linux-2.4.1.tar.gzを展開したあとに得られるDocumentationディレクトリのChangesファイルに記載されている(説明が前後するが,linux-2.4.1.tar.gzの展開方法については後述する)。
One Point!
Table 1に示したものは,あくまでもカーネル2.4にアップグレードするために必須のプログラムであり,それ以外にも環境によってはアップグレードや設定変更をする必要がある。代表的なものとして,PCカードマネージャのpcmcia-cs,PPP接続を提供するpppd,メモリ上に仮想ディスクを作るmkinitrd(SCSIハードディスクからブートするときに必須)などが挙げられる。
また必須ではないが,Linuxの標準的なパーティションタイプであるEXT2パーティションを扱うe2fsprogs,Linuxの標準的なユーティリティを含むutil-linuxもアップデートしておいたほうがよいかも知れない。
■linux-2.4.1.tar.gzをインストールするために必要なプログラムとそのバージョン
プログラム |
必要なバージョン |
バージョンの確認方法 |
備考 |
|---|---|---|---|
gcc(egcs) |
2.91.66以上 |
gcc --version |
Cコンパイラ |
gmake |
3.77以上 |
make --version |
Gnu make |
binutils |
2.9.1.0.25以上 |
ld--version |
ldコマンド(GNU linker)などが含まれるパッケージ |
modutils |
2.4.0以上 |
/sbin/lsmod --version または, /sbin/modprobe -V |
モジュールファイルを扱うinsmodコマンド,delmodコマンドなどが含まれるパッケージ |
前述した各ディストリビューションにインストールされているプログラムとそのバージョンは,Table 2の通りだ。
One Point!
gcc(egcs),gmake(make),binutilsは,Linuxをインストールしたときのインストールオプションによっては,システムにインストールされていない可能性もある(とくに最小構成でインストールした場合)。その場合には,gcc,gmake,binutilsをまえもってインストールする必要があるかも知れない。しかし,gcc,gmake,binutilsをあとからインストールする方法はいくつかあり,また,ディストリビューションによってまちまちなので,ここでの説明は割愛する。
Table 2■各ディストリビューションの対応状況
プログラム |
要求されるバージョン |
Turbolinux Workstation 6.0 |
Red Hat Linux 6.2 |
Vine Linux 2.1 |
|---|---|---|---|---|
gcc(egcs) |
2.91.66以上 |
2.95.2 |
2.91.66 |
2.91.66 |
gmake |
3.77以上 |
3.78.1 |
3.78.1 |
3.79 |
binutils |
2.9.1以上 |
2.9.1 |
2.9.5 |
2.9.5 |
modutils |
2.4.0以上 |
2.1.121 |
2.3.10-pre1 |
2.3.15 |
