Webバグ検知ソフトを利用する

 Webバグ検知ソフトとして,プライバシー擁護団体「Privacy Foundation」が公開している無料のソフトウェアにBugnoisisというものがある。これはWebバグがWebページ上に埋め込まれていると,ポップアップと警告音を鳴らすという,Internet Explorerのアドオンツールだ。Web閲覧時にWebバグが見つかるたびに警告を発してくれるわけだ。

 インストールして実際にいくつかのサイトを閲覧すると,警告音とともに警告が表示される(写真1)。Webバグと疑わしいものは黄色で「Highlighted images are suspicious.」,Webバグは赤色で「Highlighted images maybe Web bugs」と表示される(写真2)。またポップアップにはそのWebバグの分析結果が出るほか,右クリックすると設定が変更できる(写真3)。

写真1
写真1■bugnosisは,WebバグがWebページ上に埋め込まれていると,ポップアップと警告音を鳴らすという,Internet Explorerのアドオンツールだ

写真2
写真2■Webバグと疑わしいものは黄色で「Highlighted images are suspicious.」,Webバグは赤色で「Highlighted images maybe Web bugs」と表示される

写真3
写真3■右クリックすると設定が変更できる

 ただし,このBugnosisは「目に見えないような細工をして情報収集を行うことが問題」という趣旨で作成されているため,それ以外での情報収集は警告をしないということになっている。

 また逆に,個人ページに設置されているアクセスログ取得プログラムなどをWebバグとして警告を発するため,警告が出たというだけで,そのページやページ作成者に対し,不必要に悪い印象を持つ可能性すらある。前述したように,通常のWebバグで取得されている情報は,すぐに個人が特定できるほど重要な情報ではない。あまり過敏に反応しないほうがよいだろう。

プライバシーを保護するには?

 プライバシーについて考える前に,通常のWeb閲覧時などに流れる情報をユーザー側で保護するためにも,どういった情報が流れているか事前に知っておいたほうがよい。たとえば,あるページにたどり着く前に閲覧していたページのURL情報(HTTP_REFERER)などが,情報として収集されるのは,あまり気分のよいものではないかもしれない。パスワードでアクセス制御を行っているページのパスワードが,REFERER情報から漏洩する可能性もある。またクッキーに関しても不要なものは削除するなどの管理をしておくとよいだろう。

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