スパイウェアへの対策

 スパイウェアの対策は,ソフトウェアに含まれるスパイプログラムの除去,もしくはサーバへの情報送信のフィルタリングということになるだろう。

 スパイプログラムの除去するソフトウェアとして,Lavasoftミラーサイト)の「Ad-aware 5.62 Final」(フリーソフトウェア)というものがあり,これを利用すれば除去することができる。

 今回はスパイウェアに該当するダウンロード支援ソフトウェア「FlashGet」の最新バージョンを実際にインストールし,スパイプログラムを確認,除去してみることにする。スパイプログラム除去にはさきほど紹介した「Ad-aware 5.62 Final」(以下,Ad-aware)を使用する。利用したOSはWindows98 SEだ。あらかじめインストールされていたほかのスパイエージェントはAd-awareで削除し,スキャンを行った時点では何もインストールされていない状態から開始した。

・Ad-awareでスパイウェアを除去する
写真5
写真5■FlashGetインストール後の起動画面。上部に広告バナーが表示されている

写真6
写真6■AD-awareを起動し,ハードディスクの検索を行う。画面左の設定で「Scan Memory」,「Scan Registry-Deep Scan」,「Scan Drives」にチェックを入れる

写真7
写真7■スキャンが完了したら「Continue」をクリックし検索結果を表示させる

写真8
写真8■検索結果から,FlashGetインストールにより,スパイプログラムとして「Aureate」(Radiate)がインストールされたことがわかる

写真9
写真9■検索結果画面を右クリックし,「CheckAll」を選択,念のためバックアップボタンを押しバックアップを取ったあと,「Continue」をクリック

写真10
写真10■除去途中にシステムが使用中のファイルに関しては,再起動後に再度除去を行うようアラートが出るので再起動する

写真11
写真11■再起動後に再度スキャンを行い除去を行う

写真12
写真12■除去が完了後,念のため再起動を行い,再度スキャンを行う

写真13
写真13■スパイウェア除去後のFlashGet起動画面。広告バナーが消えているが,本体の動作は問題なく行える

 ここではソフトウェア自体はアンイントールせず,スパイプログラムの除去を行ったが,スパイプログラムの中にはシステムファイルを置き換えるものも存在する。そういったものは,まずソフトウェアをアンインストールしてから除去を行う必要がある。いずれにしても必ずバックアップを取り,Ad-awareのダイアログなどを参考に,スパイプログラムのスキャン,除去を行おう。

 また,今回インストールしたFLashGetは,スパイプログラムを削除してもソフトウェア本体は問題なく動作したが,ほかのソフトウェアでは,スパイプログラムを削除するとまともに動作しないケースのほうが多い。ユーザー情報漏洩を気にするのであれば,そういったソフトウェアは利用しないほうがよいだろう。

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