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Chapter 7:プレゼンテーション層の構築

head2.gif 7.6.3 入庫情報の削除と復帰
 では次に入庫情報の削除と復帰の処理を実装する。

●入庫情報の削除
 FormStockフォーム(Fig.7-71)において,ユーザーが[削除]ボタン(BTN_DELETEボタン)を押したときには,現在カレント行が指している入庫情報を削除するものとする。ただし,顧客や製品の削除で実装したのと同様に,1回目の削除ではDELETEDFLAGフィールドの値をTrueにして削除ずみにするだけ,2回目の削除でレコードそのものが削除されるという2段階の削除方式をとる。

 入庫情報を削除するには,Business.Productコンポーネントに実装したDeleteStorageメソッド(List 6-85)を呼び出せばよい。実際に削除する処理を実装したものが,List 7-101である。

 実際にDeleteStorageプロシージャを呼び出して入庫情報を削除しているのは,List 7-101の36行目である。それ以外の箇所は,削除後にカレント行を再設定するための処理となっている(「●顧客の削除」を参照)。

●入庫情報の復帰  
 削除ずみにした入庫情報(DELETEDFLAGフィールドの値がTrueであるもの)を復活するためには,Business.Productコンポーネントに実装したUndeleteStorageメソッド(List 6-86)を呼び出せばよい。

 今回のサンプルではFormStockフォーム(Fig.7-71)の[復帰]ボタン(BTN_UNDELETEボタン)を押したときに復帰処理をするように実装する。具体的には,List 7-102のように実装すればよい。List 7-102で入庫情報を復帰させているのは14行目で,それ以外の箇所は,復帰後にカレント行を再設定するための処理である。

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