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Chapter 8:プレゼンテーション層の構築
●実行ファイルとスクリプトファイル
IISが直接の実行をサポートするのは,EXEファイルまたはDLLファイルのみだが,ISAPIアプリケーションとして実装されたスクリプトエンジンを用いることにより,いくつかのスクリプト言語で書かれたスクリプトファイルの実行もサポートする。ISAPIアプリケーションとは,IISを拡張するモジュールのことであり,DLLファイルとして提供される。
Fig.8-4に示すように,スクリプトエンジンはIISとスクリプトファイルとのあいだを仲介し,スクリプトファイル内に記載されたスクリプト言語によるプログラムを解釈実行する。
Fig.8-4 スクリプトエンジンによるスクリプトの実行
IISには,デフォルトでTable 8-1に示すスクリプトエンジンがインストールされている。
Table 8-1 デフォルトでインストールされているスクリプトエンジン
拡張子 | 解説 |
---|---|
.htw | Index Serverの検索結果の書式を設定するテンプレートファイル |
.ida .idq | Index Serverの検索条件を指定するファイル |
.asp | Active Server Pagesのスクリプトファイル |
.cer | 認証サーバー(Active Server Pages) |
.cdx | Active Channel(Active Server Pages) |
.asa | Active Server Pages(仮想ディレクトリ内に置かれるGlobal.asaファイル) |
.htr | IIS 3.0で使われていた管理者用スクリプト。IIS 5.0では用いられない |
.idc | データベースに簡易アクセスするIDC(Internet Database Connector)という機能を提供するためのスクリプト。IIS 2.0で使われていた。近年では,もっぱらActive Server Pagesを利用することが多く,あまり使われない。 |
.shtm .shtm .stm | サーバーサイドインクルード |
.printer | HTTP経由で印刷するときのプリントサーバー |
拡張子.htwに対応するスクリプトエンジンであるwebhits.dllファイル,拡張子.hrwに対応するスクリプトエンジンであるism.dllファイルには,セキュリティ上の問題がある。そのため,Windows 2000 Service Pack 1を適用するか,後述するISAPIアプリケーションのマッピング(Fig.8-13)によりスクリプトエンジンを解除してしまうことを推奨する。
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