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Chapter 3:データストア層の構築

head2.gif 3.3.2 MSDEのインストール
 先にも説明したように,MSDEはMicrosoft社のMSDEのホームページ(http://www.microsoft.com/japan/developer/vstudio/msde/)からダウンロードして入手することができる。ファイルをダブルクリックして実行すると,MSDEの関連ファイルが指定したフォルダに解凍される(Fig.3-24)。

Fig.3-24 MSDE関連ファイルの解凍

fig3_24.gif

 解凍先には,license.txtMSDEX86.exeREADME.TXTunattend.issという4つのファイルが生成される。このうち,MSDEX86.exeがMSDEをインストールするためのセットアッププログラムである。unattend.issファイルは,インストール時に環境やインストール先フォルダなどを定義するための設定ファイルである。このファイルは,MSDEを再配布するときにも一部修正して使われる(MSDEを再配布する方法については,本連載の最後に「アプリケーションの配布方法」として扱う予定である)。

 MSDEをインストールするには,コマンドラインから次のように実行する。

   MSDEX86.exe -a -f1 "インストールしたパス名\unattend.iss"

 なお,MSDEのインストール対象となるコンピュータは,当然のことながらデータストア層を配置したいコンピュータである(通常,そのOSはWindows NT Server 4.0もしくはWindows 2000 Serverとなるだろう)。unattend.issファイルを書き換えない限り,MSDEはC:\MSSQL7フォルダにインストールされる。

 なお,MSDEはSQL Server 7.0と同じデータベースエンジンを採用しているため,SQL Server 7.0のService Packをそのまま適用できる。本稿の執筆時点でSQL Server 7.0 Service Pack1が提供されているので,MSDEをインストールしたあとで適用しておいたほうがよいだろう。

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