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Chapter 7：名前解決方法の選択 〜最適な名前解決方法の探索〜
| 7.1 NetBIOSとWindows 2000 |
NetBIOSによる名前解決が必要となるのは，NetBIOSを使用するアプリケーションが存在する場合である。NetBIOSを使用する代表的なアプリケーションとしては，従来のWindowsネットワークで使用されていたファイル共有やプリンタ共有などがある。Active Directoryを導入した環境にWindows 2000クライアントのみが存在するのであれば，NetBIOSによる名前解決を使用しなくても，ファイルやプリンタを共有することはできる。Windows 2000でNetBIOSによる名前解決が必要となるのは，次のような場面である。
- Windows 2000は導入したが，Active Directoryは導入しなかった場合
- Windows NT 4.0など，従来のWindowsネットワークを使用するオペレーティングシステムが混在している場合
- NetBIOSインタフェースを使用するアプリケーションを使用し続ける場合
上記のいずれかに該当する場合は，Windows 2000を導入しても，NetBIOSを使用し続ける必要がある。上記のいずれにも該当しない場合は，NetBIOSを使用するか使用しないかを，管理者が決定することができる。NetBIOSを使用する場合にも使用しない場合にも，それぞれ問題点があるので，注意しなければならない。DNSを使用するかどうかは，名前解決を必要とするTCP/IPアプリケーションが存在するかどうかで決定すればよい。
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