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豊富な新機能のサポート
見出し USBやIEEE1394などの最新インタフェースに対応

 すでにPnPの解説中でも述べたとおり,Windows 2000はUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394といった新インタフェースにも無事対応した。USBデバイスは,Windows 98の発売を皮切りとして急激に種類と数を増やしており,これらのデバイスがそのままWindows 2000でも流用できるのは,大きなアドバンテージとなり得る。個人ユーザーにとってのWindows NTが次第に精彩を欠いていった理由も,やはりUSBへの非対応が大きいと思われる。Windows 2000では,単にUSBをサポートしたにとどまらず,デバイスクラスとしてプリンタやストレージも追加されており(これはWindows 98 Second Editionからの追加機能ともいえるが),さまざまなUSBデバイスが接続できるようになっている。現在の40倍(480Mbps)という高速転送を実現するUSB 2.0のドラフト仕様もUSB-IF(Implementers Forum)のメンバーには発表されており,2000年第1四半期には最終仕様が一般公開され,第2四半期にはUSBコントローラ,第3四半期には周辺機器が実際に登場する予定だという。このため,今後もUSBの世界は着実に広がってゆくことだろう。

 IEEE1394は,Windows 98 Second Editionによって初めて正式サポートされたもので(それ以前は各メーカーによってデバイスドライバが供給されていた),USBよりも高速にデータを転送(400Mbps)できることや,マルチメディア向けの転送モード(アイソクロナスモード)を備えていることが,主な特徴となっている。本稿の執筆時点では,デジタルビデオカメラを中心として着々と普及しているところであり,ソニー製品ではi.LINK,その他メーカーの製品ではDV端子として実装されている。それを追うように,アップル(名称はFireWire)やソニーがIEEE1394をPCに標準搭載したり,安価なIEEE1394カードが登場したりしたことで,IEEE1394を利用する基盤は次第に揃いつつある。また,ソニーの次世代ゲーム専用機「プレイステーション2」でもIEEE1394の採用が決定されており,2000年はIEEE1394がまさに爆発的に普及する可能性を秘めている。

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