6.2.3 ターミナルサービスクライアントのインストール
ターミナルサービスクライアントをインストールするには,2つの方法がある。1つは,ターミナルサービスクライアントセットアップディスクを作成してインストールする方法であり,もう1つは,ターミナルサーバー側に共有フォルダを作成し,ネットワーク経由でインストールする方法である。
Windows 2000 Serverには,ターミナルサービスクライアントとして,Windows 95またはWindows 98用, Windows NT用,Windows 2000用の3種類が用意されている。これ以外のオペレーティングシステムからターミナルサーバーを利用したいときには,別途サードパーティ製の製品を購入する必要がある。
●ターミナルサービスクライアントセットアップディスクでインストールする方法
ターミナルサービスクライアントセットアップディスクを作成してインストールする方法を用いると,ダイヤルアップ環境のように常時接続されていない状況下でも,ターミナルサービスクライアントをインストールすることができる。半面,クライアントコンピュータにフロッピーディスクドライブが装備されていなければならない。
ターミナルサービスクライアントセットアップディスクを作成するには,ターミナルサーバー上で[スタート]メニューから[プログラム]−[管理ツール]−[ターミナルサービスクライアントクリエータ]を選択する。ターミナルサービスクライアントセットアップディスクはフロッピーディスク2枚から構成されるので,あらかじめフロッピーディスクを用意しておいていただきたい。
ターミナルサービスクライアントセットアップディスクを作成したら,それをリモートアクセスしたいクライアントのフロッピーディスクドライブに挿入し,ディスク内のsetup.exeを実行する。
●ネットワーク経由でインストールする方法
クライアントコンピュータにフロッピーディスクが装備されていない場合や,十分な帯域幅があってネットワーク経由でインストールしたい場合は,ターミナルサーバー上に存在する%root%\system32\clients\tsclient\netフォルダを共有フォルダとしてネットワーク上に公開する。そして,クライアントからその共有フォルダに存在するsetup.exeを起動させる。
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