この特集のトップページへ

Deployment of Active Directory 3... オブジェクトの作成と管理
sankaku.gif オブジェクトの配置

 Active Directoryでは,ユーザーやグループなどをオブジェクトとして扱う。原則として,コンテナオブジェクト内には,どんなオブジェクトでも作成できる。たとえば,ComputersのなかにUserオブジェクトを作成することもできる。もちろん,その場合もユーザーとしての属性は失われない。Active Directoryにおけるオブジェクトの特徴をまとめると,次のようになる。

  • コンテナオブジェクトのなかにオブジェクトを配置できる
     
  • オブジェクトを別のコンテナオブジェクト内に移動できる
     
  • セキュリティプリンシパルは,フォレスト内で唯一のDN(Distinguished Name:識別名)およびダウンレベル名(NetBIOS名)を持つ。なお,ユーザーオブジェクトの場合は,さらにUPN(User Principal Name)もフォレスト内で唯一無二でなければならない

 ところが,実際に配置できるオブジェクトの組み合わせには制限がある。組み合わせることができるオブジェクトは,Table 5のとおりである。

Table 5 配置できるオブジェクト
オブジェクト 追加できるオブジェクト
コンピュータ 連絡先 グループ OU(組織単位) プリンタ ユーザー 共有フォルダ
コンピュータ × × × × × × ×
連絡先 × × × × × × ×
グループ × × × × × × ×
プリンタ × × × × × × ×
ユーザー × × × × × × ×
共有フォルダ × × × × × × ×
OU(組織単位)
Builtin × × × ×
Computers ×
Users ×

 Table 5を見るとわかるように,ユーザーオブジェクト,グループオブジェクト,コンピュータオブジェクトは,さまざまなオブジェクトのなかに配置できる。しかし,自分自身のなかに別のオブジェクトを格納することはできない。このような特性を備えたオブジェクトを「リーフオブジェクト」と呼ぶ。また,OU(組織単位)オブジェクトのなかには,使用できるオブジェクトのすべてを格納できる。

prevpg.gif Deployment AD-3 2/13 nextpg.gif