インターネットアプリケーション時代の企業ネットワーク再設計
いまさら聞けない!?ネットワーク機器再入門

IPセグメントレベルのトラフィック制御

 最初にIPセグメントレベル(IPセグメント内)のトラフィック制御について解説しておこう。執筆時点におけるIPセグメントは,安価なL2-HUBを使用し,100MbpsのCSMA/CDネットワークとして形成するのが一般的である。IPセグメントとノードとの接続にあたっては,物理的なノードの設置場所に準じ,接続するL2-HUBを決定することが多いと思われる。この場合に健全なトラフィック制御を実現するには,できるだけ1つのL2-HUB内で通信が完結するように心がけるべきである。

 典型的な例として,プリンタサーバーとネットワークプリンタについて考えてみよう。クライアントPCから発せられた印刷要求は,プリンタサーバーを経て,ネットワークプリンタに到達する。プリンタサーバーとネットワークプリンタが異なるL2-HUBに接続されている場合,多くの通信が双方のL2-HUBに影響を与え,トラフィックを増加させることとなる。

Fig.3-3 異なるL2-HUBに接続されたサーバーとプリンタ
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 これに対して,プリンターサーバーとネットワークプリンタが同じL2-HUBに接続されていれば,通信の影響は必要最小限に押さえられる。

Fig.3-4 同じL2-HUBに接続されたサーバーとプリンタ
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 このように,IPセグメント内であっても,密接な関係にあるノードは,同じL2-HUBに接続することが望ましいのである。

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