インターネットアプリケーション時代の企業ネットワーク再設計
ネットワーク設計事例

クライアントPCの普及率と利用頻度

 社員には,1人あたり1台のクライアントPCが配布されている。

 営業職の社員は,日常は事務所を不在にするが,月曜の朝にほぼ全員(80%程度)が事務所に出社する。このため,ピーク時である月曜の朝に合せてネットワークを設計する必要がある。そこで,営業職の社員のネットワーク利用率は,80%として設計を進める。ただし,神戸営業所は月曜の朝にいっせいに出社することがなく,各人が任意の曜日と時間帯にコンピュータを使用する。そのため,神戸営業所のネットワーク利用率は10%とする。

 技術職の社員は,顧客先での開発作業やサポート作業などがある都合から,常時60%程度の社員しか事務所にはいない。また,営業職のように特定日時に出社を義務付けられているわけではないため,ネットワークの利用率はそのままの60%とする。

 事務職の社員は,取引先などとの打ち合わせを除けば,ほとんどの場合に出社し,コンピュータを利用している。原則として,70%のネットワーク使用率とする。

 以上の状況から,全社平均のネットワーク利用率は約69%であり,ネットワーク利用者は600名強と判断した。

Table 4-3 ネットワーク利用率

拠点 職種 利用率 人員数 ネットワーク利用者数
東京本社 580 396
営業職 80 200 160
技術職 60 300 180
事務職 70 80 56
大阪支社 200 133
営業職 80 50 40
技術職 60 120 72
事務職 70 30 21
神戸営業所 20 2
営業職 10 20 2
福岡支社 100 67
営業職 80 30 24
技術職 60 60 36
事務職 70 10 7
合計   69 900 616

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