インターネットアプリケーション時代の企業ネットワーク再設計
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ネットワーク設計事例
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よろずや株式会社の概要は,前記のとおりである。引き続き,この事例を元にして,実際にネットワーク設計を進めてみることにする。
日本の企業にとって,ネットワーク維持コストの多くはWANネットワークの回線費用となる。このため,実際のネットワーク設計では,WANレベルの設計から着手し,決定したWANを前提にLANの設計とサーバーの配置を決定することが多い。本稿でも,この手順に則って設計を試みる。
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WANレベルのネットワーク設計では,各拠点のネットワーク利用者数を基準として,拠点間の帯域を決定する。すでに述べたとおり,ネットワーク維持コストの多くは,WANネットワークの回線費用となるため,できるだけ低価格な回線を選択することとなる。
本例のネットワーク利用者数は,東京本社396名,大阪支店133名,神戸営業所2名,福岡支店67名となっている。このネットワーク利用者数から考えて,神戸営業所に関しては,拠点内にサーバーを設置せず,大阪支店へのダイヤルアップ接続とした。ほかの拠点は,このネットワーク利用者数から考えてサーバーを設置する必要があるため,常時接続(128Kbpsフレームリレー)で接続することとした。
インターネットへは,東京本社から1.5Mbpsの専用回線で接続する。
Fig.4-1 WANレベルのネットワーク設計(図版をクリックすると拡大可能)
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