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プロセス指向型システム導入で情シス部長の悩み解決!最先端BPM実践講座(1)(3/3 ページ)

企業のシステム部門では、2007年問題をはじめとしたさまざまな問題が発生している。ここでは、システム導入時の問題を解決するための2つの重要なポイントと、導入時に有効な7段階の主手順を紹介し、主手順実行に有効なBPMツールの利用方法などを紹介する。

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BPMツールの特長・トピック

(1)モデル変換

(1)業務フロー図の変換

 図4の業務プロセスフローを担当別の業務フローに自動変換します(図10)。

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図10 業務フロー図の変換例

(2)UMLユースケース図への変換

 図3のビジネスチェーンモデルと、それにリンクする図4の業務フローをUMLユースケース図へ自動変換できます(図11)。変換後も部門/業務といったオブジェクトは、それぞれUMLユースケース図のアクター/ユースケースオブジェクトとリポジトリの関係が保証されます。

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図11 ビジネスチェーンモデル図からUMLユースケース図変換の例

 UNLクラス図から、Javaなどのスケルトンを生成できますので、一般的なCASEツールで読み込めば、CASEツールを使ったコーディング、テストに引き継いで使うことができます。

(2)シミュレーション評価

 図4の業務プロセスフロー上で、作業の累積時間などのシミュレーションを実行できます。これにより、ボトルネックとなる業務を定量的に把握できます。図12にシミュレーション実行結果の例を示します。

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図12 シミュレーション実行結果例

 このように、軽トラック山積みのドキュメントでは、気付くことができることにも気付かず、頭の中がパニックになるだけです。ツールを有効活用して、ぜひ効果的なシステム導入を実現しましょう。

 次回は、事業企画部長の皆さまへ向けて、「事業計画策定」の有効的な策定方法などを紹介します。

profile

大川原 文明(おおかわら ふみあき)

IDSシェアー・ジャパン株式会社ディレクター

昭和63年NTT入社〜交換機、汎用システム開発に従事

1995年?ERP導入ビジネス立ち上げプロマネを担う

2002年IDSシェアー社入社?BPM、プロセス指向型システム導入を実践中


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