アナタは「欲張り派」? それとも「確実派」?:2004年、DVDレコーダー“冬の陣”(4/4 ページ)
オリンピックが終わり、一息ついた感のあるDVDレコーダー市場だが、秋冬の新モデルには意欲的な製品が多い。いわゆる“3強”のハイエンドモデルを含め、各メーカーの今後の方向性も見え隠れする状況になった。そんな2004年秋冬モデルを統括してみよう。
2004年夏の段階と比較するとDVDレコーダーの基本機能の格差は確実に縮まった。コピーワンス番組の対応はHDD録画、DVDメディアへムーブが全製品で可能となり、EPG非搭載の製品もごく一部のエントリー機に限られている。ソニー「スゴ録」が依然として高速ダビング中に予約録画が実行できない点には注意が要るが、ダビング速度もほぼ横一線となった。普通のユーザーが普通に使う分には、どの製品を購入しても大きな問題はないというのが2004年秋冬モデルだろう。
このような中で、従来の3強にソニーをくわえた4強メーカーは機能面の充実を図っており、対照的にマイナーチェンジに留まった三菱電機やビクターは価格面での攻勢を余儀なくされている。機能で買うか、価格で買うか、そんな状況になったといえる。
またダークホースとして注意しておきたいのが、増えつつあるハイビジョン対応製品だ。例えば日立製作所の「DV-DH400T」は最安値でも12万3900円(ITmedia Shopping調べ)と400Gバイト HDD搭載のDVDレコーダーとして特に安価な訳ではないが、単体では6万円前後の価格となる地上波/BS/CSデジタルチューナーを内蔵している事を考えると俄然割安感が出てくる。
この製品は、ハイビジョンのストリーム録画と同時にMPEG2録画(XPモード)を行う機能も持っており、録画した番組をハイビジョン再生で高画質を満喫したら、アナログ放送同様にDVDメディアへ手早く高速ダビング(ムーブ)して保存することもできる。また、地上波デジタル放送はSD放送であってもやはりアナログ放送とは一線を画す画質であり、コピーワンスに納得できるなら地上波放送を高画質にDVDメディアへ保存しておける製品として一目おいてみるべきだろう。
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