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第27回 打ち上げ花火とセッティングの関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)

日本の夏の風物詩「打ち上げ花火」を撮ってみよう。ただし、花火はかなり難しい。狙い通り撮れないこともあれば、偶然撮れちゃうこともある。また重要なのは、三脚や場所取りといった「セッティング」だ。

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マニュアル露出でいろんな撮り方をしてみよう

 もしマニュアル設定ができるデジカメを持っていたら、露出などを自分で設定して撮ってみよう。そうすれば、次はたくさんの花火が連続して打ち上がっているところを撮りたいので「空中大爆発」にならないようちょっと絞り込もうとか、派手さより形の面白さで勝負する花火だから、絞りを開いてできるだけ明るめに撮ろうとか、花火一発だけを撮りたいからシャッタースピードは速めでとか、たくさん打ち上がっている派手なシーンを撮りたいから遅めで、などということもできる。

 基本は、ISO感度は一番低い値にセットし、絞りはF8(たいていのコンパクトデジカメはF8より大きな値には出来ないはず)。シャッタースピードはISO100なら2秒くらい、ISO50なら4秒くらいにして、ピントは遠景に固定して撮ってみる。


ISO50・4秒・F8で撮影

ISO50・4秒・F8で撮影

ISO50・4秒・F8で撮影。なんと螺旋の花火だった

 という具合。でも花火が連続して打ち上がっていくつもかぶると、シャッタースピードを2秒にしても大爆発状態になる。


ISO50・2秒・F8で撮影

 この辺はもう次の展開を予測して何秒にするか決めるしかない。一眼レフだとリモコンを使ってバルブ撮影(シャッターを押している間だけ撮影し、指を離すと閉じるという手でシャッタースピードをコントロールする機能)を行えるが、コンパクトデジカメだとそれができないので、その分勘と先読みが必要になるのだ。

 4秒あるとかなり長い軌跡を撮れるので、あらかじめ4秒後にピークが来ることを予想したタイミングでシャッターを押すべし。大容量のメディアを用意して、ひたすらたくさん撮るのがよい。

 ここまでは打ち上げ場所から花火までを縦長に広く捉えてみた。それだけではワンパターンなので最後に、「画面一杯花火」という派手な写真を撮ってみよう。

 これはレンズを望遠気味にし、花火をちゃんと中央に捉えて撮らないとダメなので難度が高い。右手でシャッターに指をかけ、左手で三脚のレバーを持って花火に合わせた高さにして瞬時にレバーを占めて固定し、シャッターを切る。

 失敗すると大爆発になったり中心がずれたりする。

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