美しい技術の展示会、「L.E.D.展“MOVE”」開幕(2/2 ページ)
東京・青山のスパイラルビルでデザイン展「LEADING EDGE DESIGN展“MOVE”」が開幕した。工業デザイナーの山中俊治氏とリーディング・エッジ・デザインが手がけた作品のなかから、“選りすぐり”の10点を集めた展示会だ。
2体並んで周囲をキョロキョロしているのは、1つ目のヒューマノイド「Cyclops」(サイクロプス)。人と同じような柔軟な背骨を持ち、頭部のカメラで“動くモノ”を検知すると、人工筋肉を動かして、その方向を向く。「愛・地球博」にも長期展示されていたから、見た人も多いかもしれない。
「Hallucigenia 01」(ハルキゲニア・ゼロワン)は、千葉工業大学の「未来ロボット技術研究センター」(fuRo)が開発した未来型の車両。4対の脚にそれぞれ車輪がついていて自由に向きを変えることができる。水平移動や回転なども自由自在。凸凹した道では、歩くこともできる。
同じくfuRoのヒューマノイドロボット「morph3」。morph3といえば、運動性能の高さもさることながら、記念切手になったり、子どもたちにバラバラにされたりと、多忙な生活で知られるロボット界のアイドル。そのため(?)、今回はメンテナンス風景という変わった趣向で展示されている。
その奥では、研究員の方がPCのキーボードを忙しく叩いていた。話を聞いてみると、前述の「WIND」を使って「Hallucigenia 01」を操作するプログラムを作っているという。メンテどころか、ロボットの開発が目の前で進行中だ……。
ちなみに開発の進捗状況は、午後18時の時点で「8割程度」とのこと。明日は人の身振りで動き回る「Hallucigenia 01」を見られるかもしれない。
関連記事
- 地デジ端末「OnQ」も展示──LEADING EDGE DESIGNの展示会
ドコモのコンセプトモデル「OnQ」をデザインしたリーディング・エッジ・デザインが、3日間限りの展示会を行う。動くOnQが登場する。 - 3000万円のロボットが子供の手でバラバラに――ROBOT解体LIVE
未来ロボット技術研究センター(fuRo)が「ROBOT解体LIVE2004」を開催。fuRo所長の古田貴之氏が、子供たちと一緒にヒューマノイドロボット「morph3」実機を分解しながら、最先端の技術を盛り込んだ2足歩行ロボットの内部構造を紹介した。 - デザインと性能は「二律背反」ではない――morph3開発者インタビュー
ロボカップ-2002では残念ながら本来の性能を見せることができなかった「morph3」だが、その洗練されたデザインは会場の注目を浴びた。一見、単に趣味的に見える外見だが、実際にはヒューマノイドを設計するということの本質を問いかけるものだったのだ。「やりたい放題」というアプローチで誕生したmorph3の全てを聞
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.