「ネットKADEN大賞」に輝いたのは“どこでもテレビ”
経済産業省は2月3日、優秀な情報家電機器やサービスを表彰する「ネットKADEN大賞」の大賞および各賞を発表した。大賞を受賞したのは、ソニーの「ロケーションフリーベースステーション」だ。
経済産業省は2月3日、国際展示場(東京ビッグサイト)で開催中の「NET&COM」で、情報家電機器やサービスを表彰する「ネットKADEN大賞」の大賞および各賞を発表した。大賞を受賞したのは、ソニーの「ロケーションフリーベースステーション」だ。
左から本田技研工業インターナビ推進室長の今井武氏、東芝ネットワークサービス&コンテンツ事業統括 統轄責任者の河田勉氏、セコム執行役員の森下秀生氏、米Apple Vice President Marketing兼アップルコンピュータ代表取締役の前刀禎明氏、ソニー、コーポレート・エグゼクティブSVPの西谷清氏、象印マホービン執行役員経営企画部長の山地哲夫氏
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「ネットKADEN大賞」は、情報家電分野において、魅力的かつ斬新な「ライフソリューションサービス」の創出を可能にする製品やサービスの普及を促進する目的で同省が創設したもの。第1回は昨年11月に一般応募を受け付け、36の製品やサービスがエントリーした。その後、審査員による一次審査と一般投票を経て、上記6製品/サービスの入賞が決まっていた。
審査委員長を務める慶応大学・國領二郎教授によると、審査のポイントは「ユーザー・ベネフィット」「コンセプト・デザイン」「ビジネス」「マーケティング」の各評価だという。しかし、「エンターテインメント、セキュリティ、ヘルスケアなど、非常に幅広い商品やサービスからエントリーがあった。あまりに多種多様な具体例を一度に見せられたため、審査の際に審査委員が“そもそもネット家電とはなにか?”という根本の議論に何度も立ち返ることになった」。
また、海外からのエントリーもあったが、結果としてiPod nano&iTMSを除く5製品/サービスが国内メーカーの製品もしくはサービスとなった。國領氏は「ネットKADENは、生活者に根ざした視点で生活密着のテクノロジーを日本が世界に紹介していくチャンス。日本のお家芸というべきモノ作りをバージョンアップするだろう」と総括した。
小林政務官から賞状とトロフィーを受け取ったソニーのコーポレート・エグゼクティブSVPの西谷清氏は、「airboard」から「ロケーションフリーベースステーション」に繋がる製品の進化を振り返り、「この商品が花開いた大きな理由は、ブロードバンドとHDDレコーダーの普及という“環境”が整ったこと」と指摘する。「今後は携帯電話などディスプレイを持つモノがロケーションフリーにつながるだろう。新しい市場を作ろうと計画している」(西谷氏)。
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