ソニー、楽器録音まで対応する高音質ICレコーダー
ソニーはICレコーダー「ICD-SX77/67」を発売する。新開発の録音モードを備え、CDに迫る音質での録音を可能とした。
ソニーは2月6日、ICレコーダー「ICD-SX77」「ICD-SX67」を3月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は1Gバイトのメモリを内蔵したICD-SX77が2万5000円前後、512Mバイトのメモリを内蔵したICD-SX67が2万円前後。
新製品は会議や講演、語学学習などにのみならず、楽器演奏の録音までも視野に入れ、高音質化を進めた製品。再生周波数を20kHzまで高めた新録音モード「ステレオハイクオリティモード(STHQ)」を新搭載したほか(既存製品の最高音質モード「ST」は13.5kHzまで)、従来モデル「ICD-SX66/56」の3倍という高感度マイクを搭載した。
マイクは10ミリ径の大口径マイクをステレオで備え、指向性モード時には中央のモノラルマイク(6ミリ径)での録音に切り替わる。パワープラグ対応の外部マイク入力端子も備え、この端子はライン入力での録音時にも利用できる。録音形式は同社独自のLPEC形式で、最長録音時間はICD-SX77が374時間55分、ICD-SX67が185時間55分。
漢字表示対応の大型液晶も搭載、操作性を高めた。MP3ファイルのID3Tagに埋め込まれた日本語の表示も行える。また、画面には録音レベルをレベルメーターとして表示することも可能で、ゲインはオートのほか、マニュアル設定も可能。マニュアル設定を施すことで、こまかな抑揚の録音が大切になる楽器演奏録音時にも活用できる。
パッケージには単四形充電池が付属し、同梱のUSBケーブルで充電可能。そのほかにも、三脚穴の空いたスタンドや録音したファイルをPCへの保存/編集やMP3へのファイル変換などが行えるソフトウェア「Digital Voice Editor VVer.3」が付属する。
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